Wanの気持ち

WanだふるStudy 

ご購入にあたって

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早期予約も受け付けております。
TEL、メールにてお気軽にお問い合わせください。

*MAIL ・・・・symphony@ccnet.ne.jp
*TEL・・・・・・0584-32-3191
*携帯・・・・・090-8735-9240

※いたずら防止の為、メールの場合は、お住まいの県・名前・ご連絡先等も記載の上お願します。


ご希望のワンちゃんが決まったら・・・
 
ご決定後、基本的に3日以内に全額お振込みお願い致します。
ご予約時は、仔犬代金の50%を払込み頂き、残金はお引き渡し日の3日前までにお願い致します。
ご予約成立後は、生体に付きお客様のご都合によるキャンセルの場合はご予約金の返還は出来ませんのでご注意下さい。<m(__)m>

万が一、こちらの都合によりワンちゃんをお引き渡し出来ない場合は、予約金は返金致します。

 

※非通知でのご連絡は不可です。

 

グループ別特徴

グループ 性格的特徴 代表犬種
ハウンド・グループ テリア種を除いた獣猟犬のグループ。狩猟の方法によって臭覚ハウンドと視覚ハウンドに大別されます。どちらも脚力とスタミナが抜群。独自の判断で獲物を追い詰め、我が強く、服従が苦手な犬が多いようです。 ●ダックスフント
●ビーグル
●アフガン・ハウンド
●バセット・ハウンド
●ブラットハウンド
●グレーハウンド
●ウィペット
●サルーキ
●ボルゾイなど
ワーキング・グループ 狩猟、牧畜以外のさまざまな仕事に従事していた犬のグループ。ソリや荷車を引く犬、護衛犬、番犬、遭難者や負傷者の救助犬などのほか、闘犬や大型の日本犬もこのグループに含まれます。基本的に体が大きく力が強い犬が多いので訓練は不可欠です。 ●シベリアン・ハスキー
●アラスカン・マラミュート
●バーニーズ・マウンテンドック
●ドーベルマン
●セント・バーナード
●ニューファンドランド
●マスティフ
●ボクサー
●秋田犬など
テリア・グループ ネズミなどの害獣退治や、ウサギやカワウソなど小動物の狩に使われた獣猟犬。地面に掘られた巣穴に単独でもぐり、獲物を仕留めるのが仕事だったので、勇敢で激しい気質。夢中になったら制止がきかず頑固で奔放。これは「テリア気質」と呼ばれます。 ●ミニチュア・シュナウザー
●ジャック・ラッセル
●スコテッシュ・テリア
●ウエスト・ハイランド・
ホワイト・テリア
●ミニチュア・ピンシャー
●エアデール・テリア
●ケアーン・テリア
●ベドリントン・テリアなど
トイ・グループ 愛玩用として改良された犬のグループ。その多くは東西の王侯貴族たちの寵愛を集めました。まさしく人に可愛がられることが仕事なので、甘え上手。繊細な面もありますが、基本的なしつけができていれば、サイズも小さく扱いやすい犬たちです。 ●チワワ
●シー・ズー
●トイ・プードル
●ポメラニアン
●マルチーズ
●ヨークシャー・テリア
●パピヨン
●パグなど
スポーティング・グループ 鳥猟に使われた犬たちです。においで鳥を発見し、ハンターに居場所を教えたり、追い立てて飛び立たせたり、撃ち落された獲物を回収し運搬する仕事をこなしていました。獲物を狩る役目はないので、攻撃性が低く、穏やか。服従性の高い性質です。 ●ゴールデン・レトリーバ
●ラブラドール・レトリーバ
●コッカー・スパニエル
●アイリッシュ・セター
●イングリッシュ・セター
●イングリッシュ・ポインター
●ワイマラナー
ハーディング・グループ テリア種を除いた獣猟犬のグループ。狩猟の方法によって臭覚ハウンドと視覚ハウンドに大別されます。どちらも脚力とスタミナが抜群。独自の判断で獲物を追い詰め、我が強く、服従が苦手な犬が多いようです。 ●ウエリッシュ・コーギー
●シェットランド・シープドック
●コリー
●ボーダー・コリー
●ビアデット・コリー
●オールド・イングリッシュ・
シープドックなど
ノン・スポーティング・グループ 他の6つのどのグループにも属さない犬の集合。愛玩犬であってもトイに入れるには体が大きすぎるもの。従事した作業の種類や用途が特殊なもの。闘犬でもワーキングに入れるには体が小さすぎるもの。など、個性的な顔ぶれが揃っています。 ●フレンチ・ブルドック
●ボストン・テリア
●ラサ・アプソ
●柴犬
●ビション・フリーゼ
●ダルメシアン
●スタンダード・プードル
●チャウ・チャウ
●シャー・ペイ
●ブルドックなど

仔犬を迎える準備品

仔犬を迎える準備品

ワンちゃんをお迎えにあたって必要な飼育準備品です。安心できる環境作りにしてあげましょう。
※必要に応じて少しずつ揃えていってもよいでしょう。  

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ケージ または サークル。

ワンちゃんが安心で安全に過ごせる場所を用意してあげましょう。
(ベットとトイレが離れたタイプはしつけには便利です)

 

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トイレトレー。

シートにそのままするタイプと、メッシュタイプがあります。メッシュタイプはシートで遊んでビリビリ破ってしまう心配もありません。  

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ペットシート。

トイレトレーにあったサイズのもの。 
レギュラーサイズ(小型犬用)とワイドサイズ(大型犬)があります。

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新鮮なお水が飲める給水器。

ペットボトル付着するタイプが清潔で使いやすいです。

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ベッド。

安心して眠れるベッド。ドーム型などもあります。

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保温ヒーター

冬や寒い時の必需品です。

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おもちゃ

おもちゃはいくつか与えてあげてくださいね。留守番の時の一人遊びにもなります♪

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 フード入れ。 

ステンレス製。陶器のものがあります。

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 パピー用ドックフード

最初は今食べてるフードを付属いたしますので同じものをあげてください。別のフードに切り替えていく場合は少しずつ混ぜながら変えていってください。

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キャリーバッグ

病院やお出かけ時に必要です。

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くし(コ―ム)・スリッカーブラシ 

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 つめきり(人間用でもOKです)

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 お散歩時のリード 

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シャンプー&リンス

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歯磨きグッズ

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消臭剤  

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躾用品

粗相をしたところ、齧られて困る所にシュッと一拭き。
あると便利グッズです、

Wanの気持ち

シッポを振る

犬は嬉しい時、喜んでいるときによくシッポで表現します。シッポを股より高い位置でふっているのは喜んでいるか、警戒して興奮している時。低い位置でふっているのは怖がっている時もあります。

上半身を低くする

前足と上半身を低くした姿勢でシッポを振っているのは、≪遊んで、遊んで≫のサイン。足や、体を左右に振っている時もあります。

顔をそむける

ほかの犬や人が正面から来たときに顔をそむけるのは敵意がないことを表すサイン。犬どうしで、いきなり顔を突き合わせるのは対決を意味しています。

あくびをする

前足と上半身を低くした姿勢でシッポを振っているのは、≪遊んで、遊んで≫のサイン。足や、体を左右に振っている時もあります。

お腹を見せる

転がってお腹をみせるのは降参のサイン。
自分より強い相手に対して服従心をしめしているのです。飼い主に甘えている時もあります。

体をブルブルする

濡れている時以外で体をブルブルとふるのは自分の緊張状態をほぐす動作。ほかの犬に対して(敵意がない)ことを示していることもあります。

後ずさりする

不安感が強いと犬はあとずさりします。
心も閉鎖的になっています。後ずさりする犬に人が近づいても決してなつくことがないのは、そのためです。後ずさりしないように体を固定した上で、危険がない事を分からせていくことが大切です。

うなる

社交的ですが時にはうなったりします。
頭が良いだけに不都合を感じた事が再び起こると感じると、事前にうなって威嚇することもあります。
注意は必要ですが、理解力がありますからいけないということを教えましょう。

飼い主となかよく暮らし、飼い主のいうことをよくきく、可愛いワンちゃんにしましょう。

アイコンタクト

目と目をあわせるアイ・コンタクトはすべてのしつけの基本です。
≪犬が飼い主の目を見つめる(飼い主に注目する)習慣をつけることも“しつけ”のひとつです≫
犬の名前を呼んで犬が飼い主の目を見たら笑顔と優しい声で誉めてあげる・・・
ということを繰り返してアイコンタクトを覚えさせましょう。

メリハリ

誉めるときは高い声で大げさに、叱るときは低い声でキッパリと・・・を心がけよう。
飼い主を見るといいことがあると思わせるのがポイントです。

しつけのポイント

小さな子犬の場合はジャーキー等のおやつはあげない事。
≪ごほうびは普通のドックフードを使います≫ フードで出来ないときはオモチャでやってみましょう。

Wanとの生活

犬と私の10の約束(原典 犬の十戒)

①私と気長に付き合ってください。
②私を信じてください。それだけで私は幸せです。
③私にも心があることを忘れないでください。
④言うことを聞かないときは、理由があります。
⑤私にたくさん話しかけてください。人の言葉は話せないけど、わかっています。
⑥私をたたかないで。本気になったら、私のほうが強いことを忘れないでください。
⑦私が年を取っても、仲良くしてください。
⑧あなたには学校もあるし友達もいます。でも、私にはあなたしかいません。
⑨私は10年くらいしか生きられません。だから、できるだけ私と一緒にいてください。
⑩私が死ぬとき、お願いです。そばにいてください。
   そして、どうか覚えていてください。私がずっとあなたを愛していたことを。 

犬の気持ち
 
犬は自分の一生を、リーダーにすべて捧げます。
自分の命より、リーダーの命の方が大切なのです。
そして、リーダーが楽しいときは、犬も楽しいのです。
また、リーダーが悲しいときは、犬も悲しいのです。
なぜ、リーダーは楽しいのか? 
なぜ、リーダーは悲しいのか?そういうことは考えません。
リーダーの気持ちは、そのまま犬の気持ちになります。
もし飼い主であるあなたが、愛犬にリーダーだと認められたとしたら・・・・・
愛犬は命をかけて、あなたに従います。
あなたのさまざまな感情は、ぜんぶ愛犬の感情です。
愛犬を幸せにするのも、不幸せにするのも全てあなたの心しだいです。

人間も犬も心が大切。
心と心が結びあえば、飼い主さんと愛犬の絆はグッと深まります。
どんなことでも乗り越えられます。

愛犬は命なくなるその瞬間まで、あなたの喜ぶ顔を見るために精一杯努力します。
犬は命が消えるその瞬間まで飼主の気持ちを気にします。
あなたが泣きながら愛犬を見送ると、犬はあなたのことを心配しながら亡くなります。

カーミングシグナル

カーミングシグナルとは犬はもともと群れで生活する動物なので、無駄な争いをしないで平和に暮らす手段を持っています。
お互いに尊重し合い、平和に過ごしましょうというサインを交わし合うことができます。
それがカーミングシグナルです。
犬のカーミングシグナルには、『私はあなたを攻撃しません。落ち着いてうまくやりましょう。私も落ち着くようにします』という意味が込められていて、犬が何らかのストレスを受けている時に平和に過ごそうとカーミングシグナルを出していることが多いです。

カーミングシグナルの動作カーミングシグナルはボディーランゲージによるもので、以下のような動作があります。

◇床の臭いを嗅ぐ
◇身体を振る
◇耳をかく
◇舌を出す
◇あくびをする
◇横を向く
◇しっぽを激しく振る
◇排尿をする

これらの動作のうち、いくつもあてはまる動きをするようでしたら、それは犬がカーミングシグナルを出しているということです。
あなたが気づかないところでも犬はストレスを感じているのかもしれません。
こういった犬からのサインを見逃さないようにしてあげましょう。
 

犬のアルファ療法
 
犬と楽しく平和に暮らすためには、飼い主であるあなたが尊敬されるリーダー(アルファー)になる必要があります。
犬はもともと集団で群れを作って生活する動物ですから、優秀なリーダーには喜んで従います。
アルファ療法とは、あなたが飼い主として尊敬されるためのしつけです。

☆アイコンタクトをする☆
最初は食べ物を使って、犬の目線を自分の目線と合わせるようにして名前を呼びます。
慣れてくると名前を呼んだだけで目線をこちらに向けて、飼い主の行動に注目するようになります。

☆マズルコントロールをする☆
犬の口先(マズル)の部分を触らせてくれるようにしつけをします。
これができるようになると、犬が飼い主を信頼してくれる第一歩となります。

☆抱きかかえる☆
犬を抱きかかえるという行為は、飼い主の方が強く、犬を守れるという意味があります。
毎日犬を抱きかかえて、飼い主の方が優位であるということを教えましょう。
大型犬の場合は、うしろから馬乗りになるようにして、前足を持ち上げるようにします。
ただし、犬の前足が自分の肩にかかると、それは犬が飼い主に乗っているという意味になってしまい、立場が逆転してしまうので気をつけましょう。

☆犬の希望は指示に従ってから聞く☆
犬が遊んでほしい、なでてほしいと寄ってきたり、おやつをせがんだりした時、ついかわいさゆえに希望をかなえてあげてしまいがちですが、その前に、おすわりやフセなどの指示をして、それに従ったごほうびとして希望をかなえてあげるようにしましょう。
そうでないと、犬にとって何でもいうことを聞いてくれる存在だと思われてしまいます。

☆食事の順番は飼い主が先☆
もともと群れで生活していた犬は獲物をしとめた際、まずリーダーが食べ、そのあと残りの犬が食べます。
犬にとって食事の順番は大切で、子犬のうちはエサを与える前に飼い主が食事を始めるようにしましょう。

☆遊びでも飼い主が勝つ☆
特に子犬の場合、じゃれあって遊んでいるときに、寝っころがった飼い主の上に犬をあまり乗せないようにします。
この体勢は犬が飼い主より上だということを意味するからです。
またボールで遊んだ時も、最後は必ず犬の見ている前で飼い主が片付けるようにします。

☆仰向けにしてお腹をなでる☆
犬にとって仰向けになってお腹を見せるという行為は、とても無防備で危険なため、野生の動物はほとんどこの姿勢にはなりません。
飼い主にお腹を見せてなでさせるということは、それだけ飼い主をリーダーとして信頼しているという証拠です。

☆ドアなどの出入りは飼い主が先☆
玄関やドアを出るときは、必ずマテをさせて飼い主が先に出るようにします。

☆大きな声で叱ったり、取り乱したりしない☆
犬から尊敬されるリーダーになるためには、大きな声で怒鳴ったり、あわてて取り乱したりしてはいけません。
常に余裕を持って平常心でやさしく接するようにしましょう。

☆犬を人に慣らす☆
子犬が家や飼い主や家族に慣れてきたら、犬としての社会性を身につけるために、人に慣らしていくことが大切です。
これをしておくと、人に対して無駄吠えをしたり、むやみに攻撃的になることがなくなります。
今後トリマーやペットホテルなどに預ける時にも役立ちます。
友達や近所の人に会わせて、徐々にいろいろな人に会わせるようにしていきましょう。

☆正面から見つめない☆
かわいい子犬を見ると、かわいさゆえにどうしても見つめてしまいますが、犬にとって正面から見つめるということは攻撃を意味します。
最初のうちはあまり見つめずに、なるべく向き合わずに同じ方向を見るようにして、無視してもらうように伝えておくといいです。
しっぽを激しく振っていても必ずしも友好のサインとは限らず、緊張していたり、カーミングシグナルである場合もあります。
あくまでさりげなく接してもらいましょう。

☆いきなり駆け寄らない☆
かわいいあまり駆け寄ってしまう人もいますが、子犬はとても驚きます。
静かにゆっくり近づくようにしましょう。

☆むやみに触ったり、抱いたりしない☆
初対面でいきなり触ったり、抱いたりするのはやめましょう。
子犬が、この人は危険じゃないと安心できるようになってから抱いてもらうようにするといいです。
また飼い主に抱っこされている状態で手を出すと、吠えられたり、咬まれたりすることがあります。
これはリーダー(アルファー)に守られ、強気になっているからです。
最初のうちは控えて、飼い主は攻撃的にならないように社会性を身につけさせるよう気をつけます。

☆犬をお留守番と外泊に慣らす☆
犬を飼っていると、どうしてもひとりぼっちでお留守番をさせたり、預けて外泊をさせざるを得ないことがあります。
そのときのために、お留守番や外泊の練習をさせておきましょう。

「お留守番の練習」
子犬をひとりぼっちに慣れさせる練習をします。
別の部屋やトイレに隠れて、数分間ひとりにして様子を見ます。
この時「いってきます」などと声をかけずに、さりげなく出て行って、気づいたらいなかったというふうにすることが大切です。
声をかけると、犬はひとりになったことをすぐに強烈に認識してしまい、犬の孤独感をあおることになるからです。
テレビやラジオをつけっぱなしにしたり、飼い主の臭いのついたものを置いていったり、大好きなおもちゃで遊ばせるなど工夫をしましょう。

「外泊の練習」
友人や親兄弟の家に外泊させる練習をします。
ケージ・サークル、トイレ、食器、おもちゃ、食事などを忘れずに持っていきます。
預ける人には、ポイントを伝えておきましょう。
また別れ際もさりげなく出て行くようにします。
迎えに行く際も興奮させすぎないように、平然とふるまいます。

普段から注意すること

犬が飼い主に対して異常なまでの愛着を持っていると、留守番などでひとりぼっちになったときに、ものを破壊したり、トイレ以外の場所で排泄したりすることがあります。
これは犬が精神的に成長しきれていない証拠で、孤独に対する不安からやってしまうことです。
これを改善するためには、普段からあまりかまいすぎず、甘やかしすぎないことが大切です。
もちろんコミュニケーション不足は問題ですが、バランスが大切ということです。
犬が寄ってくるたびに相手をしたり、帰宅時に出迎えた犬をやたらとかまったりしてはいけません。
時には犬を無視して平然としていることも必要なのです。

◇真正面から見つめない
◇かまいすぎない
◇大声を出さない
◇おおいかぶさらない

留守の間に部屋を荒らされても、それについては叱らず、黙って静かに片付けましょう。


犬を音に慣らす
 
犬は人間より聴覚が優れています。
子犬にとっては家の中で聞こえるあらゆる音が珍しく、ひとつひとつに反応します。
時にはビックリして緊張してしまうこともあります。
子犬にストレスを与えないために、徐々にいろいろな音に慣らすようにしていきましょう。

☆テレビやラジオの音☆
ただでさえ慣れない環境ですから、聞いたことのあるテレビやラジオの音にも怯えることがあります。
子犬が慣れていけるように、最初は少し小さめのボリュームにして、徐々に普段のボリュームに近づけていくといいでしょう。

☆掃除機やドライヤーの音☆
掃除機やドライヤーのようにたまに聞こえる大きな音には、子犬は敏感に反応します。
特に掃除機は、動く上に音が出るので、子犬にとってはとても刺激的です。
最初のうちは掃除機を出しておいて動かさず、次は音を出さずに動かして、慣れてきたら音を出して動かすようにするといいでしょう。
もし驚いているようでしたら、おもちゃなどを出して危険なものではないことを教えましょう。
またドライヤーの音に慣れておくことは、今後自宅でシャンプーしたり、トリマーに頼んでシャンプーしてもらう時のために役に立ちます。
普段から自分で使い、徐々に犬の近くで音を出すようにするといいでしょう。

☆チャイムの音☆
突然鳴るチャイムの音に驚く子犬もいます。
事前に玄関に連れて行って、チャイムを鳴らして音を聞かせます。
これを毎日続けていけばチャイムが鳴ってもあわてることはありません。

☆雷や車、バイク、その他の音☆
雷や通りかかったバイクの音などにビックリする子犬もいます。
バイクが通ったら抱き上げてバイクを見せて安心させたり、雷が鳴ったら、おもちゃを出したり、なでてあげるなどして、犬が楽しいことと関連づけて安心させます。

犬を散歩に慣らす 

犬を飼う上で散歩は欠かせません。
室内での運動だけでも足りる犬もいますが、それでも気分転換やストレス解消を考えると、散歩には連れて行きたいです。
しかし子犬をいきなり散歩に連れて行くのはとても危険です。
変なクセがつくと後から強制するのは難しく、きちんと順序を踏んで、徐々に慣らしていくことが必要です。
また犬は屋外では、ドッグランなどを除いて、リードをつけることが義務付けられています。
リードに慣れさせることはもちろん、リードをむやみに引っ張らないようにしつけることも必要です。

☆首輪に慣らす☆
散歩に出かけるための第一段階として、首輪をつけることに慣れさせる必要があります。
まずはおすわりをさせてリボンなどの軽いものをつけて慣れさせます。
そして首輪を見せておいて事前に慣らしておきます。
その後、食事の時やおもちゃで遊ぶときなど楽しい時間に首輪をつけて、抵抗感を取り除いていきます。
最初は嫌がる犬もいますが、毎日徐々に慣らしていきましょう。

☆リードに慣らす☆
首輪に慣れてきたら、おすわりをさせて首輪にリードをつけます。
最初は室内でつけるだけにして、首輪と同じように食事やおもちゃで遊ぶ時間につけるようにします。
最初は嫌がるので短い時間にして、徐々に慣らしていきます。
リード自体に抵抗がなくなってきたら、室内でいっしょに歩いてみます。
おすわりをさせてリードをつけたら、マテをして同じ方向を向いて並んで立ちます。
ツケと声をかけながら犬側の足から前に出して歩き出します。
犬側の足から動かすと犬もつられて動き出します。

☆外の景色に慣らす☆
屋外と室内では、空気も聞こえる音もまるで違います。
まずは抱っこしたまま外に出て、家の周りを一周しましょう。
活発な子犬も、初めて外に出ると固まってカーミングシグナルを出します。
やさしく抱きながらゆっくり歩きましょう。
疲れすぎないように最初は短時間で切り上げます。

☆コンクリートや土に慣らす☆
室内のフローリングやじゅうたんに慣れた子犬にとって、屋外のコンクリートや土はとても異質で、外で下ろされたとたんに動かなくなり、飼い主に抱っこをせがんだりします。
犬を慣れさせるために、まずは庭やベランダにおろして様子を見ます。
徐々に慣れてきたら安全な範囲でおもちゃを使って遊んでもいいでしょう。

☆散歩に出かける☆
リードや外の空気、土やコンクリートに慣れてきて、室内でいっしょに歩くことができるようになったら、いよいよ散歩に出かけます。
玄関などでは、マテをさせて先に飼い主が出るようにします。
これをすることによって、あなたがリーダー(アルファー)であることを再認識させると同時に、自分勝手な動きをして危険な目にあうことを防げます。

最初のうちは人通りの少ない時間を選んで、短時間のうちに終わらせます。
家の周りを一周する程度からはじめましょう。
徐々に慣れてくると、子犬は好奇心旺盛なので、勝手な方向に進んだり、リードを引っ張るようになります。
犬がリードを引っ張って勝手に歩くことを許していると、犬はリードを引っ張ることがいいことだと勘違いし、またリーダー(アルファー)としての立場も逆転してしまいます。
引っ張られたらそのたびにしつけをするようにします。
もしリードを引っ張ったら、その都度、歩くのをやめて立ち止まります。
夢中で進もうとしている子犬も、そのうち気づいて飼い主の近くにやってきます。
そのときおすわりをさせてアイコンタクトをして、飼い主に注目させるようにします。
これを繰り返すうちに、徐々に飼い主のペースに合わせることを覚えます。
もし立ち止まっても近寄ってこないようであれば、オイデをして呼ぶしかありませんが、犬が自発的に近寄ってくる方がしつけの効果があります。
少し歩いておすわり、また少し歩いたらおすわり、というふうにするのも効果的な方法です。

しつけがうまくいくと、ついリードをつけずに散歩させてみたくなりますが、これは極めて危険です。
どれだけ賢い犬でも、突然の車の音などに驚いてパニックになり、飛び出してしまうことがあります。
犬の安全のために、ドッグランなどの場所を除いて、必ずリードをつけるようにしましょう。

☆屋外で排泄をするクセをつけない☆
屋外で糞をした場合、持ち帰るのは当然ですが、なるべく屋外での排泄はさせないようにしましょう。
他人に迷惑がかかるだけでなく、屋外で排泄をするクセがついてしまうと、屋内で排泄できなくなってしまうことがあるからです。
家で排泄をしてから散歩に連れて行く習慣をつけておくといいでしょう。


<犬の不思議?犬がオシッコですること>

犬は、自分以外のオシッコの臭いをかぐと、相手の犬の気持ちまで分かっちゃうんだそうです。
犬はもちろん今の自分の感情も、体調の良し悪しも伝えたりするんですって!

犬の肛門の近くに肛門腺ってクサイにおい袋があるんですが、ここをお互いくんくん臭っているのは犬どおしのご挨拶。
そのにおいで、いったい相手の犬が誰なのか?分かるらしいのです。
お互いの犬があいさつをしたがっている場合は、情報を得て安心するまで、においを嗅がせてあげて。

お迎えにあたって

wanちゃんを迎えたら

 子犬を家に迎えた日

子犬は、出生時からこれまで仲良く遊び体を寄せあって眠った兄弟姉妹と、いきなり別れさせられます。
突然、見知らぬ人の手に抱かれて、未知の世界へ連れて来られたのです。
知らない場所、知らない人たちに囲まれ、とても不安です。
しっぽを振って愛嬌をふりまいていても、実は不安でいっぱいなのです。
またしっかり歩いていても、中身は人間の赤ちゃんと同じです。
いろいろな点でケアすることが必要です。
子犬は皆さんが思っていらっしゃる以上にデリケートです。
この様な、大きな精神的ショックを少しでも和らげて新しい環境に慣れさせ、不安感を取り除いて
あげることが大切です。

子犬は何処に? ケージ・サークルを設置する

犬のサイズに合わせたケージやサークルを設置してあげましょう。
子犬には安心してくつろげる場所が必要です。
まったく知らない環境に来たわけですから、特に家や飼い主に慣れないうちは、子犬が安心してくつろげたり、休めたりするスペースが必要です。
手足を伸ばして横になれるサイズのケージやサークルなどを用意しましょう。
人の出入りが多い玄関やドアの近くは子犬が落ち着かないので避けます。

また子犬は、ひとりぼっちにされることも苦手です。
誰もいない部屋などではなく、常に誰かがいるリビングの片隅などに設置するといいでしょう。
日当たりや風通しがよく、寒くも暑くもない場所を選びましょう。
季節によって移動してもいいです。
冬場は冷えるので、ダンボールや発泡スチロールの上にケージを置いてもいいでしょう。
小型犬には、ペットヒーターなどを使用してください。

また子犬が安心できるように一部にタオルをかけたり、ハウスやベッドを置いたり、最初のうちは母犬の臭いがしみこんだおもちゃや服などを置いておいてもいいでしょう。
慣れないうちは少量の食べ物を置いておくと安心感が増します。

夜寝る時はベッドやハウスを自分の寝室に移動させると子犬は安心して眠ることができます。

犬が家中をウロウロすると危険がいっぱいです。
どこで何をしているのか、いつも犬を見張っていることは不可能です。
リビング以外の部屋には行けないように入り口にペットゲートを設置すると安心です。
台所は食べ物を勝手に食べてしまわないように封鎖します。
お風呂やトイレも石けんや洗剤をなめないように封鎖します。

お留守番ももちろんハウスで。
部屋の中で犬をフリーにするのは絶対やめましょう。
しつけができていないと、かなり危険です。

犬は、ひとりの時はほとんど寝ています。
ハウスが好きな犬は、休みたくなったら自分が一番落ち着くハウスに、自分から行くものです。
ハウスに犬用ベッドを置いてあげましょう。
※犬は囲まれた場所が安心できるという習性を持っています。
 ですから、【ハウス】は安心できる場所なんです。
 「かわいそう」という人間の思い込みを改める事が必要です。

 

注意点

お出かけの際は窓やドアを締め切って行かれると思いますが、夏の室内は高温になりますので大変危険です。
熱中症にかかるワンちゃんも少なくありません。
熱中症は死に至る危険な症状です。

ハウスの場所にエアコンの風邪が直接当たらないようにすること。
※冷房を入れる場合は室内に囲いを作って冷気が全くあたらない場所を作っておきましょう。寒くなったら非難できる場所が必要です。
※冬の場合も同じです。ホットカーペットを敷くのであれば暑くなったら非難できる場所を作ってあげましょう。

この時期は、誤飲が一番心配です。
口で色々な物を確認し勉強する大切な時期でもあります。
部屋のゴミ箱は、ふた付きのタイプでいたずらができないようにすること。。
電気コードは、犬がイタズラしないようにカバーをつけて下さい。
消しゴムなどで喉を詰まらせる危険があります。
風船などゴム製品も危険です。
風船は飲み込んでしまったとしても胃で溶けることはありませんので腸内で詰まってしまい排泄できなくなる恐れもあります。

食べてしまっても大丈夫な物以外は、ワンちゃんの手の届かない所に置くように心がけて下さい。

危険な食べ物・・・●チョコレート・玉ねぎ・ネギ・にんにくなどの刺激物類
           ●塩・コショウ・唐辛子などの香辛料類
           ●ガムなどに含まれるキシリトール
※上記の物は死に至る危険性がありますので絶対に与えないで下さい。

※砂糖は別です。
夏場などはワンちゃんの血糖値が下がってしまいがちですので、夏バテさせないためにも適度に砂糖水をあげて下さい。(詳しくはwanちゃんの食事でご覧下さい)

床に、犬が口に入れては危険なものを置かないように。
≪テーブルの上だと安心だ!≫なんて思わないで下さい。
観葉植物には毒素の強い物もありますので、ワンちゃんには届かない高い場所へ移しておくようにしましょう。

眠らせてあげてね

この時期の子犬は1日のほとんどの時間を寝て過ごします。
可愛さの余り子犬をかまいすぎ睡眠不足にすると、食欲も落ち順調な発育の妨げになります。
部屋の片隅にでも、バスタオル等をひいた安心して眠る事の出来るハウスを用意し、子犬が寝ている時は起こさない事が大切です。


初めは、ちっちゃくて、あまりにも可愛いので、抱っこしたり、じゃれあったりと、ついついかまいたくなります。
おもちゃで遊ばせたりすると、もちろん子犬も喜んで反応してくれます。おもちゃを追いかけたり、遠くへ転がすと急いで取りに行ったり。それが嬉しくて、ますます遊びが盛り上がり、いつまでも子犬の相手をする。
でもね、ちょっと待ってください!そんなに遊ばせてばかりだと子犬は疲れてしまいます。
子犬の方から「ちょっと疲れちゃったから、もうやめる」なんて態度は取ってくれません。飼主が遊びをやめない限り子犬は喜んで突っ走ってしまいます。


人間の赤ちゃんに置き換えてください。
一日のほとんどは眠っています。お母さんのオッパイを一杯飲んだ後は、ぐっすり眠ります。お腹が空いたら泣き、オッパイを飲んで又眠る、赤んぼの生活って、そんなものです。
子犬の場合でも同じなのですよ。人間の赤ちゃんも犬の赤ちゃんも、寝る子(犬)は育つのです。たっぷり眠っている間に成長していきます。


特に小型犬の場合は、一度に少ししか食事を取る事ができません。
食事と食事の間に空腹になると軽い栄養不良状態に陥ります。そのときに必要以上に遊んだとしたら・・・・・。
小さな子犬は体力も少なめです。たっぷりのお昼寝が子犬の成長には欠かせないものです。可愛くてついついかまいたい気持ちは分かりますが、ここは我慢をして子犬をたっぷり休ませてあげましょう。

子犬のケージをスッポリ布などで覆うのもいいかもしれません。
赤ちゃん犬を静かに見守りましょう。
これからずっと続く愛犬との生活。いくらでも遊べる時間は作れます。
子犬が可愛いと思うなら、子犬を休ませることも飼主の大切な勤めです。


ひとりぼっちにしない
子犬をかまいすぎるのは子犬の体力や将来のしつけの面から考えてもよくありませんが、かまわなすぎて、ひとりぼっちにするのもよくありません。
子犬はいつも誰かといたいものなので、できるだけ視界に誰かしらいるようにしてあげましょう。


体罰は厳禁
人間の赤ちゃんと同じように、あらゆるものに興味を示したり、口にくわえたり、トイレ以外のところで排泄をすることも当然あります。
しつけを覚える前なので、それはしかたのないことです。
そこで激しく叱っても子犬は意味がわかりませんし、体罰を受けると人間に対して不信感を持つようになります。
犬は"現行犯"でなければ、叱っても意味が通じません。
何を怒られているかわからないからです。
どうやったら誉めてもらえるのか、どうやったら叱られないのかを覚えるまでは広い心で接するのが飼い主の義務というものです。


犬を抱く
子犬を家に迎え入れてから慣れないうちに急に抱き上げたり、抱きしめたりすると、子犬はびっくりしてストレスを溜めたり、排尿してしまったりします。
家にも慣れていないのに、ある日突然知らない人に抱き上げられたら驚いて当然です。

子犬はとてもかわいく、飼いはじめた当初は家族で取り合ったり、代わる代わる抱いたりしてしまいがちですが、これは厳禁です。
疲れから体調を崩して、下痢や嘔吐・発熱をすることもあります。
抱くときは犬がリラックスできるようにやさしく静かに自然に抱いてあげましょう。

赤ちゃんを抱くように抱くのはやめます。
手足が上に向いていたりすると、暴れやすく、また縦に抱いてしまうと背骨に負担がかかります。
また前足をあなたの肩にかけるように抱っこすると、犬があなたに乗ったということになり、リーダー(アルファー)としての立場が逆転してしまうので気をつけましょう。


ボディタッチに慣らす
子犬が徐々に家や新しい生活に慣れてきたら、抱きながらなでるようにしましょう。
子犬を膝の上にやさしく抱いて、頭のうしろからしっぽに向かってなでていきます。しっぽの部分をなでると犬が振り返ることがあります。
犬は振り返らないとその部分を確認できず、不安になって確認しているのです。愛情を持ってやさしくなでることを繰り返すうちに、子犬も気持ちよくなっていって安心して振り返らないようになります。
そうなったら子犬とあなたとの間に信頼関係ができてきた証拠です。また頭部や耳の付近は子犬が緊張しやすい部分なので、やさしく徐々になでるようにしていきましょう。

夜鳴きがあるのですが、どうしたら良いですか?

仔犬が新しい環境に不安になってしまい親犬を呼んで自分を守ってもらおうと本能的に鳴いているものです。
出来るだけ仔犬が落ち着けるような環境づくりをしてあげて下さい。

初めてのおうちで真っ暗でしぃ~んとしているとやはり不安になってしまいます。
寂しくてケージで上手に寝られない様子であれば、豆電球程度の明かりで結構ですのでぼんやり見える位にしてあげて下さい。
ラジオや音楽などもおススメです。
うっすら見えるし、音が聞こえることで安心して夜鳴きをしなくなる事もあります。 
あまりにも夜鳴きがひどく、ご近所に御迷惑が掛かるようでしたら、少しの間、抱っこしてあげると落ち着き、そのまま眠ってくれる事もあります。

ワンちゃんにとっては初めて見る世界で親犬や兄弟達と離れて寂しい気持ちでいっぱいのハズです。
2リットル程の大きさのペットボトルに38度くらいのお湯を入れてバスタオルなどで巻きます。
(かじらないようキャップは完全にタオルで塞いで下さい。)
それを寝床へ置いてあげると、母犬に寄り添うようにスヤスヤ眠ってくれる事もあります。
就寝前にお部屋の中を探検する程度で構いませんので、少し遊ばせてあげるのも良いですね。
仔犬ですから、すぐに疲れて眠くなります。

1週間ほどで新しい環境にも慣れてきますので焦って叱ったりするのは逆効果です。 
ワンちゃんと信頼関係が築きあえるまでは優しく見守ってあげて下さい。

  

子犬の成長としつけのポイント

   子犬の心と行動 飼育のポイント
誕生 一日の大半を吸乳と睡眠ですごす。
生後10日目頃から目があき始め、だんだん見えるようになって、やがて這い歩きを始めます。
生後3~4週間頃から足で立って歩けるようになり、兄弟たちとも遊び始めます。
この時期の子犬の世話は母犬が行います。
生後1ヶ月 好奇心の発達でいたずらも活発になります。
生後2ヶ月になるくらいまでのあいだに、兄妹同士でじゃれあったり、咬み合ったり、けんかしながら犬の社会のルールを学びます。
子犬同士のふれあいを大事にしてあげたいものです。
生後30日頃から離乳を始めます。
生後2ヶ月 この頃に子犬を引きとります。
犬だけの社会に長くいすぎると人間になつきにくい犬になることも。
この時期は好奇心が子犬の探索心をかきたてます。
危険な場所には近づけないように環境を整えましょう。
この時期は新しい環境に順応しやすい月齢ですから、人間社会に素直になじめます。
人間と共に暮らすルールを教え込むのにも最適です。
遊びながら勇気や判断力を養う時期です。
一緒に遊んで子犬との絆を深めましょう。
生後3ヶ月 社会性のある犬にするために、ワクチン接種がすんだら外に連れ出しましょう。
この時期は人間と共に暮らす環境に子犬が馴染みやすい時ですが、家の中にいるだけでは内弁慶になってしまい、飼い主の家族以外には恐怖心や攻撃性を持つ犬になりかねません。
ハウスは犬にとっての最高の安息スペースです。ハウスに入ることを教えましょう。
ワクチンの予防接種は3~4週間おきに普通2~3回行いますが、週齢によっても異なるので主治医の先生と相談しましょう。
被毛のブラッシングはこの時期から始めましょう。
体をさわられてもいやがらない犬にするため、ごほうびを利用して尾や耳に触れたり、口を開けさせたりすることに慣れさせましょう。
生後4ヶ月 子犬それぞれの個性が確立される時期です。
肉体的、精神的な発育度の差も出てきます。
できるだけ多くの時間を子犬と一緒に遊んであげることは重要ですが、過保護にしすぎると依存心の強い犬に育ってしまいますので注意しましょう。
生後5ヶ月 周囲の環境に対する警戒心が強くなります。積極的に社会化を続けることが大切です。
この時期にすごくこわい思いをするとトラウマになって残ってしまうこともあるので注意しましょう。
オスワリ・マテ・オイデなどを教えましょう。
おやつやほめ言葉などのごほうびを上手に使って、楽しく教えていきましょう。
生後6ヶ月 飼い主に対する反抗期がくることもあります。
のんびりかまえてほめることを多くしておだててあげると、そのうちに普通に戻るようになります。
最初の発情がメスの性成熟のサイン
飼い主に対する反抗期がくることもあります。
のんびりかまえてほめることを多くしておだててあげると、そのうちに普通に戻るようになります。
最初の発情がメスの性成熟のサイン
生後7ヶ月 マーキングはオスの性成熟サイン
オス犬はマーキングによって自分の行動圏を他の犬に示しています。
他人に迷惑にならない場所で、飼い主が許可を出したときのみしてもいいと教えます。
生後10ヶ月 縄張り意識に目ざめ、見知らぬ人や犬に吠えてテリトリーを守ろうとするようになります。
吠えにくいような環境を整えてあげましょう。
すべて犬の要求どおりにすると、わがままな犬に育ちます。
飼い主の行動は、犬にとってどう思われるのかよく考えて生活しましょう。
生後1年~ 成犬になると思考や行動に落ち着きが出てきます。(2歳半頃から)
小型犬は生後1年、大型犬は生後1年半ほどで成犬の仲間入りをし、それ以後体のサイズはあまり変わらなくなります。
末長く人間とともに暮らしていくために、社会科やしつけは一生続きます。

避妊手術と去勢手術のメリットとデメリット

   メリット デメリット
避妊手術 ストレスから解放される
生殖器の病気にかかりにくくなる
肥満になりやすい。
去勢手術 ストレスから解放される。
生殖器の病気にかかりにくくなる。
マーキング・マウンティングの予防になります。
肥満になりやすい。

Wanのしつけ

犬はいつまでも3歳児

犬の体が成長し、立派な大人の体つきになってくるころ、多くの飼い主は『大人になった』とおもいます。確かに体は成長しました。でも人間の大人になったというのとはちょっと違います。
犬のしつけで上手く行かないのはここら辺の捉え方かなと思う事が多いです。

彼らが人間の成人と同じくらいに体の成長や精神の発達が止まるのは生後二年くらいです。
ですが・・・元々人間の知能年齢に換算すると、成犬で、特殊な能力を備えるといわれるボーダーコリーでさえも3歳児程度の知能しかありません。
この事を忘れると犬に何かを教えることが難しくなってしまいます。

人と犬が一緒に生活するためのマナーを教えましょう

しつけは≪いい犬≫を育てるものではなく、人と犬との生活をより円滑にし、人間社会において犬がとるべき行動を身につけさせるために必要なことです。

犬との生活を楽しくするために成犬までに覚えたい8つのしつけ

トイレのしつけができる】
家にきたその日から、飼い主が決めた場所で排泄するように教えていきます。
個体差があるので覚えるのに時間がかかることもありますが、あせらず根気よく教えることが大切です。 

 【お留守番ができる】
留守中に家の中のものをいたずらしたり、吠え続けたり、粗相をしてしまったりでは困ります。
 ひとりでもおとなしく過ごせるように、日ごろから教えておけば安心して外出できるもの。

【オイデができる】
オスワリやフセよりも一番大切なコマンドがオイデです。
飼い主が「オイデ」といったら、喜んでそばに寄って来るよう教えておくこと。
オイデができれば、万が一、散歩中にリードがはずれてしまった際に事故や迷子になる心配がありません。

【お手入れができる】
体の手入れは外見の美しさを保つだけでなく愛犬の健康維持にも欠かせません。
最初はいやがる犬も多いですが、手入れは楽しく心地よいものなのだと思わせ少しずつ慣れさせていきます。
必要な手入れは飼い主が自分でできるようにしましょう。

人に攻撃的にならない】
よその人をこわがって咬もうとしたり、家族の人に対してわがままを通そうと攻撃的になったりするのはルール違反です。
人間と一緒に生活していく以上、人には攻撃的にならないように教えていくことが大切です。

【無駄に吠えない】
言葉で訴えることができない犬にとって、吠える行為そのものは当たり前のことです。
ただし、無駄吠えは近所迷惑になるだけです。自分の犬は許せても他人の犬の声はうるさく感じるものです。
犬が吠えるには必ず何か理由があるものです。飼い主はその原因をきちんと理解し対処してあげることです。

【他の犬に攻撃的にならない】
子犬のときに、あまり犬と会う機会がなく犬とのつきあい方がわからないコもいます。
また、他の犬と出会っていやな思いをすると、それがトラウマとなって犬嫌いになることもあります。また、犬より人間が好きな犬もいます。
    必ずしも他の犬と仲よく遊ぶ必要はありませんが、出会ったときに攻撃的にならないようにしておきましょう。

上手にお散歩ができる】
散歩は運動だけでなくストレス解消のためにも犬にとって楽しみな時間です。
楽しい散歩の時間をすごすためには事故やトラブルが起こらないよう、拾い食いをしない、他人に迷惑をかけないなど、マナーを身につけることが大切です。

【犬のトイレ】
犬を飼うにあたってトイレをしつけるのは大切なしつけのひとつです。犬にとって自分の寝床以外はすべてトイレです。これは、いたずらでも、悪意があるわけでもなく犬の常識なのです。
飼い主と犬がお互いに気分良く生活するために、根気強いトイレのしつけが必要です。人間の赤ちゃんがオムツをしないようになるには、2~3年かかります。
犬がトイレのしかたを覚えるには半年以上かかることもあります。現行犯以外では叱らずに、上手にできた時に誉めることで覚えさせましょう。

犬は排泄をする際、無防備な体勢になるので安心して落ち着いて排泄ができる環境を作ってあげることが大切です。
玄関など、暗くて寒い場所や、人の出入りが多い場所は犬が安心して排泄することができません。
犬をトイレに連れて行っても、そこから出てしまうのは、そこがトイレにふさわしくない場所だからかもしれません。

また、ケージやサークルの中にトイレを設置する場合、犬は寝床以外で排泄をしようと、たまたまトイレに行くことがあります。一見トイレが上手にできているように見えても、トイレをケージから出したり、室内で遊ばせたりすると上手にできないこともあります。
どうしても子犬をひとりぼっちにしなくてはならない時や、子犬を飼いはじめた最初のうちなどを除いて、トイレはケージから出しておいた方が後々のためにはいいでしょう。また犬が排泄をするときに子供が覗き込んだり、みんなで注目したりすると、犬は落ち着いて尿をすることができません。

じーっと注視せずに、さりげなく見るようにしましょう。

犬を家に迎えると犬は知らない場所で不安がいっぱいなので、歩きながら部屋のにおいを嗅いで、ここが安全な場所かを確認します。そのうち、犬がクルクルまわりはじめたら、それがおしっこのサインです。
あわてずにペットシーツを下半身にあてて、ゆっくり犬のトイレに連れて行きましょう。そのまましばらく待って、おしっこをゆっくりさせます。
この時みんなで見つめたりせず、おしっこができたら「○○ちゃん、いい子ね」とやさしく静かにほめてあげましょう。
あわてて大声を出したり、誉めるときに激しく誉めたりすると、子犬はびっくりしてしまうので、あくまで静かにやさしく接することで、しつけを覚えやすくなります。
また、子犬を飼いはじめた最初のうちは、トイレをケージやサークルの中に設置しておいてもいいでしょう。

【トイレトレーニング】

◇トイレトレーニングは犬が家に来た日から始めます。
愛犬がいてもOKな部屋を、まず決めてください。家族みんなの目が届く部屋、たとえばリビング・あるいは食堂と、ひとつの部屋に限定した方が、やりやすいです。子犬のうちは一日に何度もオシッコやウンチをしますが、じっと見て、どんな時にオシッコやウンチをするのかを知ってください。
朝起きてすぐ・遊んで興奮した後・ごはんの直後など、子犬の性格などで違いは出てきますが、なんとなくタイミングが分かってきます。

☆朝起きたらトイレへ
朝犬が目を覚ましたらトイレに連れて行きましょう。犬は寝ている間は排泄をしません。
犬が安心してゆっくり眠っていれば起きて5分以内に排尿するはずです。
ただ最初のうちは慣れない環境なので、排尿まで時間がかかるので気長にゆっくり待ちましょう。

☆食後にトイレへ
犬も人間と同じで食事をすると胃や腸の反射から排泄したくなります。
食事が終わったらトイレに連れて行き、同じく気長に待ちましょう。

☆2時間おきにトイレへ
犬が自発的にトイレに行くようになるまで、定期的にトイレに連れて行くようにしましょう。

☆夜寝る前にトイレへ
寝ている間はトイレに連れて行けないので、夜寝る前に必ずトイレに連れて行ってあげましょう。
上手に排泄できたら静かにやさしく「○○ちゃん、いい子ね」と誉めてやり、その後室内で自由に遊ばせたり、いっしょに遊んだりしましょう。しばらく遊んだらケージやハウスで休ませます。
これを繰り返していくうちに、犬は上手におしっこすると遊んでもらえると認識します。犬にとって本来排泄は気持ちのいいものなので、誉めてもらえて、遊んでもらえることで、さらにしつけの覚えがよくなります。

失敗しても叱らない、あわてない。

犬がトイレを失敗しても落胆しないようにしましょう。
(そんなに簡単には覚えられません)
最初のうち犬をトイレに連れて行っても、トイレから出てしまうこともありますが落ち着いて犬の動きを観察しましょう。犬は気に入った場所を見つけると突然排尿します。
あわてずにペットシーツを下半身にあてて、ゆっくりトイレに連れて行ってあげましょう。

トイレがうまくできなかった時はそのままケージやハウスに戻し、誉めずに遊ぶこともしないようにします。
上手にできた時は遊んでもらえるのに、できなかった時は遊んでもらえないことで犬はしつけを覚えていきます。
またトイレに失敗しても大声を出したりしないようにしましょう。
誉めない、遊ばせないことで、犬に覚えさせるようにして、あきらめずに根気良く続けていきましょう。
またトイレ以外でおしっこをしてしまった時、後始末は黙って行いましょう。
体罰を加えるのは論外ですが、ぶつぶつ文句を言いながら片付けていると、犬は飼い主が自分の尿の臭いをかいでいると思い、自分に興味があるという友好的なサインだと勘違いすることがあるからです。

子犬のうちはよくあることですが、犬が自分で自分の糞を踏んでしまうことがあります。
その場合は、すみやかにお湯で流したり、足だけシャンプーしたりして、タオルで拭いてドライヤーでしっかり乾かします。
これらの手入れを怠ると、室内が汚れるだけでなく湿疹の原因になります。
また、思わぬところに糞があり飼い主が踏んでしまった時、叱ったり、大声を出したり、もちろん体罰などをしてはいけません。
叱られても意味が分からず、人間に対する反感が大きくなるだけです。
愛情を持って根気強くトイレをしつけることに徹しましょう。

愛犬のトレーニング

早くマスターさせたくって、飼主さんもだんだんヒートアップしていきます。
でも長々としたトレーニングは思ったほど効果が上がらないものです。
「スワレ」や「マテ」など基本的なしつけができるようになると、愛犬との暮らしもぐっと深まるものです。
だからと言って、30分近いトレーニングをしても犬はやる気が出ません。
犬の集中力は人間ほど続かないものです。
せいぜい5~10分と思ってください。
長い時間をかけて愛犬のやる気の出ないままトレーニングしていると、トレーニング嫌いな犬になってしまいます。

『トレーニングは楽しく!短く!』 を目指しましょう。

 【犬のアイコンタクト】

犬をしつけるにあたって犬とアイコンタクト(見つめ合う)をすることは、マズルコントロールや咬みつき抑制などのしつけの基礎になります。ただ犬にとって目を正面から見つめることは攻撃を意味するので、突然見つめ合ってはいけません。

①少量のドッグフードか、おやつを持つ

②子犬の鼻先に持っていく

③自分のアゴにつける

④子犬と目が合ったら「○○ちゃん」とやさしく名前を呼ぶ

⑤すぐに子犬にその食べ物を与える

これを毎日何回も繰り返しすることで、犬は飼い主の目を見ると良いことがあると覚え、慣れてくると名前を読んだだけで目線を合わせてくれるようになり、飼い主との間に信頼関係が芽生え今後のしつけがしやすくなります。また犬が自分の名前を覚えるのにも役立ちます。

【指示・言葉は家族で統一】
家族でバラバラな指示語を使うと、犬は何を要求されているのか迷って混乱してしまいます。まだまだしつけが完了していない犬なら、バラバラ指示語が原因なのかもしれません。

ポイント①犬と一番長く一緒にいる人、犬が一番言うことを聞く人の指示語で統一しましょう。
ポイント②指示語だけでなく、飼主さんの手の動きも注意しましょう。
        「オイデ」と同時に、日本式に上からおいでおいでするのか?欧米式に下からおいでおいでするのか?
        これもやはり統一しないと犬は困っちゃいます。

【ほめる回数?】
愛犬との1日の生活を振り返ってみて下さい。
あなたは今日、何回愛犬をほめましたか?ほめる回数の多い少ないで愛犬の飼主さんへの信頼度は違ってきます。愛犬にイイコになって欲しいのなら、まず犬を叱ることよりほめることを意識して下さい。

今、愛犬と目が合いました。
ハイ、あなたは愛犬をほめましたか?アイコンタクトができたんです。
目が合った瞬間に「イイコね!」とほめてあげて下さい。
時間がたってからでは効果はありません。
目が合えばすぐほめる。(これがポイントです)

「愛犬と目が合わないんです。」とおっしゃる方がいるかもしれません。
一度、愛犬の顔を見つめてあげて下さい。(恐い顔でにらみつけるのでなく笑顔で)
名前を呼んで飼主さんの方を見れば、またまたすぐにほめる。
大人しくベッドで休んでいれば「イイコだね。」と言ってやさしく背中をなでてほめる。
何か物音がしました、いつもなら吠えてしまう犬が今日は吠えない、こんな時も忘れずほめましょう。
また吠える体制に入っている犬、吠えたいけどどうしようかな???・・・・・と迷っている犬、そんな時は吠える前にほめるんです。
タイミングを取るのが難しいですが、吠える前にほめられると犬は吠えるのをやめます。

ほめ方は決してハイテンションではいけません。
犬が興奮しないように静かにやさしくほめて下さい。

ほめる回数が増えてくると犬の飼主さんに対する注目度もだんだんアップしてきます。
だから些細なことでも愛犬をほめる。
ほめられて嬉しくない犬など、どこにもいないのです。
犬も喜んで、ますます飼主さんを好きになる。
そして、たえず飼主さんを目で追うようになります。
飼主さんにほめられようと犬もがんばってもっともっとイイコになります。
愛犬の欠点ばかりを気にするのでなく、ほめるところを探しているうちにだんだんイイコに可愛く見えてきます。
こうなれば犬のしつけも入りやすくなります。

【叱り方とほめ方】

◇叱り方
犬が何か悪いことをしたときは必ず叱ります。
ただし、悪いことをした直後に叱ってください。(現行犯をすぐに叱らないと愛犬はなぜ叱られているのかわかりません。)
しばらく経ってから叱っても何のことを叱られているのか分からない愛犬は、飼い主さんを恐い人だと思い不信感をもつだけです。
犬の顔を見ないで叱ったり、犬の後ろから叱ったり、ましてや、たたいて叱るのも、あまり効果は期待できません。
イタズラ現場を見つけたら、すぐに愛犬の目を見て、恐い顔でにらみ、厳しく叱る。
イタズラ行為をやめたときは、すぐにほめてあげましょう。このほめることを忘れがちですが、イタズラをやめたことへのほめになるので必ずほめてあげましょう。

◇ほめ方
☆興奮させるほめ方
大げさに犬の首や胸を上下に激しくさわったり、体の横をポンポンと軽く叩いたりします。
甲高い声でほめると犬の脈拍も上がり、テンションもアップします。一緒にスポーツをしたり、遊んだりするときにこのほめ方をすれば犬の気分もいっそう乗ることでしょう。

☆落ち着かせるほめ方
犬の毛並みにそって優しく撫でおろします。
優しい低い声でほめると犬の脈拍も下がり、犬は落ち着いた気分になります。普段の生活では犬がやたら興奮するのはあまり感心しません。
ですから、普段の生活面でのしつけを教えるときには落ち着かせるほめ方をして下さい。オーバーなアクションでほめるやり方は、何にでも冷めた犬に対するほめ方です。
いつも、愛犬のテンションを上げないようなほめ方を習慣づけましょう。

どんなふうに躾けますか?

あなたはご自分の愛犬がどんな犬になってほしいと思っていますか?これは各家庭の環境でかなり違ってくるはずです。
マンションなどにお住まの方は、やはり吠えない犬が絶対の条件でしょう。 ご近所に気兼ねせず暮らせていける環境の人は、誰か来たときにワンワン吠える番犬になってほしいと思われるかもしれません。
いっしょに旅行したり、ドッグカフェやドッグランで他の犬や飼い主さんとどんどん交流を深めたい。
そういった様々な愛犬との暮らしは、どうしたら手に入れられるのしょう。まず、犬自身が人間社会にうまく順応くれることが絶対条件です。
それには犬が人間を信頼し、好きになるように育てていくことを目指しましょう!

子犬は、生後7ヶ月ぐらいまでに何にでも興味を持ちます。
この時期に間違ったしつけをすると、あとで直そうとしても、かなり大変です。この時期に叩いてしつけると人間の手を怖がるようになります。
ごほうびで釣ると、ごほうびがあるときだけしか言うことをきかなくなります。厳しいだけのしつけは恐怖心が子犬を支配します。
ワガママばかりを許せば、それが当たり前になり犬の天下になります。子犬をしつける場合、次のことだけは守ってください。
子犬を、叩いたり、音で脅かしたりして、しつけない!

人が犬を叩いたり、脅しでしつけても、それは何の役にもたたないのです。


【えっ!! 犬が考える??】
良い子にするには、こんな犬になってほしい!を考えてください。

 ◇朝早くから、かまって欲しいとワンワン吠えない犬。
 ◇人間の食事を欲しがらない犬。
 ◇自分の食事を催促しない犬。
 ◇テーブルの上のものを勝手に食べない犬。
 ◇家具やいすの脚・スリッパ・植物などをかじらない犬。
 ◇新聞配達や郵便配達員が来るたびに吠えない犬。
 ◇電話やインターホンにも吠えない犬。
 ◇お散歩でリードをひっぱらない犬。
 ◇他の犬に唸らない犬。
 ◇拾い食いしない犬。
 ◇よその人に飛びかからない犬。
 ◇近所の家の塀や門にオシッコをかけない犬。
 ◇歩いているとき自転車がきたら避けられる犬。
 ◇車道に飛び出さない犬。
 ◇赤信号では静かに待つ犬。
 ◇お散歩のあとの足ふきふきは嫌がらない犬。
 ◇ブラッシングや歯磨きのときはジッとする犬。
 ◇シャンプーやドライヤーもジッとする犬。
 ◇ティッシュペーパーやチラシ広告を食べない犬に。
 ◇自分のウンチを食べない犬に。

犬には自分で考え、判断し、自ら実行する脳力があります。
犬だって考えます「どうしたら、飼い主さんにほめられるかな?」って頭を使います。でも、人間社会のことは教えてあげないと解りません。愛犬のことをよく理解して、正しく教えてあげてください。

しつけをするときに、どちらのタイプかを意識してください。
しつけ方が違います、きっちり理解して使い分けてください。

 ◎動作を教えるしつけ
 ◎禁止を教えるしつけ

 動作を教えるしつけ【オスワリ】 【フセ】 【ツケ】 【オイデ】 【マテ】などです。

動作のしつけには守ってほしいルールがあります。
《1》 決して叱らない=動作のしつけは叱りながら行ってはいけません。
    嫌がることを無理やりさせるのではなく、犬自身が喜んで行う雰囲気を作りましょう。
《2》 行動させてほめるまでが1セット。
   もし、「オスワリ」を教えるのなら、「オスワリ」と言ったあとになるべく早く座らせ、すぐにほめる。
   ここまでを必ず実行しなくてはいけません。

【オスワリ】
犬のしつけとして基本中の基本なのが、おすわりです。
これは単なる芸ではなく、飼い主の指示に従う、飼い主とコミュニケーションがとれるようになるといった、しつけの意味合いがあります。
おすわりなどを練習する前に、アイコンタクトやマズルコントロールを毎日続けて基礎となる信頼関係を作っておくようにしましょう。
「オスワリ」をマスターすると犬の動きを中断したいときに便利です。

【オスワリ 子犬】
①少量のドッグフードかおやつを持つ
②食べ物を子犬の頭の上から後ろの方へ動かす
③子犬がお尻を床につけたら、すがさず「おすわり」と声をかける
④すぐに子犬にその食べ物を与えて、やさしく誉める

食べ物を動かして、犬が自発的におすわりの体勢になるようにすることがポイントです。強制的におすわりをさせられるのではなく、犬が自分でとった行動はすぐに覚えます。
また、犬がおすわりの体勢になってから「オスワリ」と声をかけるようにします。おすわりをする前に声をかけても、どの体勢がおすわりなのか犬は認識できません。
おすわりの姿勢になるまで食べ物を与えないようにして、もし犬が手でそれを取ろうとしたら、あなたの後ろに持って行って隠しましょう。
毎日何回も繰り返すことで、犬は「オスワリ」という言葉と、動作を結びつけて覚えることができます。
ごほうびをもらえて、ほめてもらえることで犬は楽しく練習します。
家の中でできるようになったら公園などの他の犬がいるところ・また人通りの激しいところ・赤信号を待っているときなどでも練習しましょう。

【オスワリ】
飼い主さんは愛犬に優しくハッキリと「オスワリ」と言います。(名前を呼んでからから「オスワリ」と言わないように)
②片手でリードを短めに持ち( あるいは首輪を持ち )もう片方の手で犬のお尻あたりを上から押しておすわりさせます。
③これでも座らないときは、片手で短めに持ったリード(もしくは首輪)を犬の斜め上後方に引っぱります。もう片方の手で犬の腰を斜め下前方に押します。
④そして「オスワリ」と言ったら、なるべく早く、できたら2秒以内に犬を座らせて、そして、ほめてあげて下さい。
  このときなるべく早く座らせてからほめるのがポイントです。

⑤座ったら「いい子。いい子」や「よしよし」と落ち着かせるほめ方をして下さい。
  (大げさなほめ方は犬を興奮させてしまいます)

⑥ほめるとき愛犬の名前も呼んであげてください。
  座ってからすぐに立ち上がろうとしたときは、しばらく犬の腰を押さえてそのままでほめてあげましょう。

何度も練習して、手で押さえなくても指示だけで座れるようになるまでトレーニングします。
また完璧にできるといって、ほめることを忘れるのもいけません。
「オスワリ」と言ってから、なぜできるだけ早く座らせてほめるのか?犬の脳は記憶することが得意なのです。
1秒でも早くほめることで、『人から何か言われたら、またほめてもらえる』ということを犬に記憶させるのです。
他にも色々なしつけをする時に、『またほめてもらえる』ことを知った犬は簡単に色々なしつけをマスターしていきます。

【犬のマテとツケ】
アイコンタクトやおすわり・フセができるようになったら次は「マテ」です。散歩に出かけるとき、食事を与えるときなど様々な場面で使います。
「マテ」とは、犬に「マテ」の言葉のあとに『待っていると大好きな飼い主さんが戻ってきてほめてくれる』ということを犬に教えるトレーニングなので、何度も繰りかえし練習しましょう。

【マテ 子犬】
①子犬とアイコンタクトをして、おすわりをさせる。(アイコンタクトをすることによって犬はあなたに集中します)
②子犬と並んで立つ。
③子犬の前に手を広げ「マテ」と声をかける。
④手を広げたまま子犬と反対側の足から前に出して子犬の前に移動する。
  (子犬側の足から出してしまうと小犬も思わず動いてしまいます)

⑤子犬の正面に立って、もう一度「マテ」と声をかける。(子犬はあなたの気持ちを探ろうと、じっと様子をうかがいます)
  さらに「マテ」と言いながらゆっくり後ろへ下がる。(子犬が動こうとしたら、すかさず「マテ」と声をかけます)
⑥1m程度離れた場所から「マテ」と言って犬を待たせる。(子犬が動こうとしたら、すかさず「マテ」と声をかけます)
⑦ゆっくり子犬のところへ戻り、子犬のうしろを回って元の位置に並ぶ。
  (うしろに回ると子犬は不安になり動こうとしますが、すぐ「マテ」と声をかけます)
⑧上手にできたら、やさしく誉めて、ごほうびの食べ物かおやつをあげる。

子犬はじっとしているのが苦手なので、なかなか難しいしつけではありますが、動こうとするたびに、すぐ「マテ」と声をかけ、失敗したらまた最初からやり直します。
毎日繰り返し練習するうちにできるようになります。

【マテ】
①愛犬を座らせて、あなたも愛犬の横に座ります。
②そして、愛犬の首輪を持ち愛犬の顔を見ながら、「マテ」と優しく声をかけます。
③そのあと、あなたは首輪を持ったまま愛犬から顔を背けます。
  (目線だけを愛犬からそらす、または愛犬を無視する)
④そのままの状態で愛犬が10秒~15秒ジッとしていられたら、愛犬の目を見て優しい声でほめてあげましょう。
  (愛犬の名前も呼んであげてください)
⑤少しずつ無視する時間を長くしていきますが、途中で愛犬が動いたらどうしたらいいの??って思いますよね。
  その時は決して厳しく叱らず、ちょっと不機嫌ですって顔をして下さい。そして、待っていられる時間から、やり直します。
  待っていられる時間だけ待たせて、必ず優しく愛犬をほめます。
⑥1分以上待てるようになったら愛犬を座らせて、次は愛犬の正面に立ちます。
  (このとき首輪にリードをつけておいて下さい)
⑦愛犬の目の前に手のひらを広げ、「マテ」と声をかけます。(このときは愛犬の目をジッと見つめて下さい)
⑧始めは5秒ぐらい待てたら優しくほめます。
⑨愛犬が動いた時は少し不機嫌な顔をして、できる時間まで戻り、「マテ」をしてから必ずほめてあげましょう。
⑩ここでも、少しずつ時間を長くして1分ぐらい待てるようになるまで練習しましょう。
⑪次は、「マテ」のあと、リードの長さ分あなたが犬から離れます。犬の目を見ながら、あなたが後ずさりしながら下がっていきます。
⑫もし、ここで犬が動いたら、あなたは不機嫌そうな顔をしながら元の位置に戻りやり直します。再び、「マテ」と声をかけリードの長さだけ犬から離れます。
⑬犬がジッと待っていられたら、あなたは犬のところまで戻りすぐにほめてあげましょう。
⑭犬から離れる時間を30秒~1分と少しずつ長くしていきます。
⑮時間は長いほうが良いのではなく、できる時間内で待たせて、ほめる回数を増やしてあげて下さい。

リードの長さで1分ほど「マテ」ができるようになったら、次は長めのリードで練習しましょう。

⑯「マテ」のあと愛犬の目を見て後ずさりします。
 
⑰犬が動きそうになったら後ずさりの途中でも「マテ」と声をかけます。動かないようでしたら戻った時に必ずほめてあげましょう。
  
もし動いてしまったら、動いたとこらから再スタートではなく始めの位置に戻ってやり直します。
10メートル以上離れても十分「マテ」ができるようになったら、次は少しやり方を変えます。
「マテ」の指示の後、あなたは愛犬の顔を見ずにクルっと背を向け犬から離れて行きます。
適当な距離まで歩いたら振り返り愛犬の顔を見ます。
  
それでも動かないようでしたら、愛犬のところまで戻りほめてあげましょう。

これも離れる距離と時間を少しずつ伸ばしていきます。
どの練習でも急に時間を長くしたり、急に距離を伸ばしたりして失敗することより、少しずつ無理のない範囲ですすめていきます。

【ツケ】=「ツケ」のほかに「ツイテ」、「ヒール」などの言葉があります。
散歩に出かけるときなど、マテをさせている状態から一緒についてこさせるようにするのが「ツケ」です。

【ツケⅠ】
「ツケ」と声をかけて犬に近い側の足から前に出す
 
犬側の足から動かすと、犬はつられて一緒に歩き出します。
犬を待たせるときは反対側の足から、一緒に歩き出すときは犬側の足から動かすと意志が伝わりやすいです。

【ツケⅡ】
「ツイテ」と声をかけると犬自身が喜んで飼い主さんのそばに来るようにトレーニングします。
飼い主さんのそばにいると安心できると犬に思わせればいいのです。
そのためには、犬を引き寄せたときに必ずほめてあげます。

①犬を横につかせて犬の首輪・またはリードを短めに持ち、「ツイテ」と優しく声をかけ1歩だけ前に進みます。
②犬が同じように前に出たら横で止めて、すぐに優しくほめます。
③ほめたら、「ツイテ」と声をかけ、また1歩だけ進み横で止まってほめます。
④犬が全く歩こうとしないときは、引っぱってでも横につかせてほめます。
 
また、犬がどんどん歩いて行ったり走り出しそうな時は、犬の動きをしっかりと止めてください。
必ず、1歩目のところまでゆっくり戻りほめます。
 
一度でも犬を引っぱって寄せたら、その後ほめることを忘れないで下さい。
「ツイテ」ができないからといって怒らないで下さい。
何度も何度もこれを繰り返し犬が抵抗なく横について来るまで頑張ってください。
引っぱられて歩くたびに、「ツイテ」と叱りながら引き寄せると、『犬は飼い主さんのそばを歩くと叱られる』と勘違いして余計に離れていこうとします。

【フセ
おすわりができるようになったら次はフセです。
おすわりと同じように、これも単なる芸ではなく飼い主に従うための立派なしつけです。

①少量のドッグフードかおやつを持つ。
②アイコンタクトをして、おすわりさせる。
③食べ物を子犬の鼻先からゆっくり子犬の前方、下の方へ持っていく。
④子犬がつられてフセの姿勢になったら、すかさず「フセ」と声をかける。
⑤すぐに子犬にその食べ物を与えて、やさしく誉める。

胸を床につけるフセの体勢を犬に強制せずに、犬が自発的にその体勢になることが大事です。
フセがしやすいように食べ物を動かし、フセの体勢になるまで与えないようにしましょう。
もし犬が手で食べ物をとろうとしたら、あなたの後ろに持って行って隠します。
声をかけるタイミングも、おすわり同様フセの姿勢になってから「フセ」と声をかけます。
タイミングが早すぎると犬はどれがフセなのかわかりません。
毎日繰り返し練習することで犬は「フセ」という言葉と、動作を結びつけて覚えるようになります。

【オイデ 子犬 】
犬に「おいで」と声をかけて自分のところに駆け寄ってくるためのしつけです。
犬とコミュニケーションをとって楽しく生活するために、ぜひしつけておきましょう。

①子犬におすわりをさせる。
②手を広げてマテといいながら犬と反対側の足から前に出して進む。
③ある程度離れたら、しゃがんで少量のドッグフードかおやつを見せて「おいで」と声をかける。
④子犬がそばに来たら、「オスワリ」と声をかけて再びおすわりをさせる。
⑤やさしく誉めて、その食べ物を与える。

最初は食べ物でつって、そばまで来させるようにします。
「オイデ」でいちいち、おやつをあげていたらおやつのないときには来ない犬になります。
犬は、「呼ばれたら、うれしい!」ではなく、おやつだけが目当てです。
おやつよりリーダーにほめられることの方が犬には何よりのごほうびです。
そのうち「おいで」という声だけで駆け寄ってきてくれるようにしましょう。
もし、おいでと言ってもマテの状態のまま動かないようであれば、もう少し後ろに下がって同じように呼んでみてください。

【オイデ】
このトレーニングのポイントは「オイデ」と言ってから少しでも早く愛犬を自分の足元まで引き寄せ、できるだけ早く、ほめることです。
愛犬に、『呼ばれるとほめられる』『呼ばれると撫でてもらえる』ということを教えるつもりで何度も何度も練習してください。

①犬にリードをつけ、リードいっぱいの長さまで離れたところから犬に「オイデ」と優しく言います。
②「オイデ」と言ったと同時にリードを引っぱり、犬があなたの足元まで来たら、すぐにほめます。

ほめるときも、愛犬の背中を優しく撫でながら優しい声でほめます。
  (このときに、愛犬の名前を呼んであげると、とても効果があがります)

③リードの長さで「オイデ」ができるようになったら、次はリードを少しずつ長くしていきます。(ロングリードなどを使ってください)

距離が長くなっても、やり方は同じです。
「オイデ」と同時に素早くリードを引っぱり犬を自分の足元まで近づけます。

そして1秒でも早くほめます。
最終的にはリードの長さを20~30メートルぐらいにしても「オイデ」ができるように練習してください。
リードを引っぱらなくても100%愛犬が来るようになるまでノーリードにはしないで下さい。
完全に覚えるまでは決してリードを離さないこと。

自宅の庭でノーリードで出来たからと言って、公園で、いきなりリードを外した練習もNGです。
公園の練習でも、まずリードをつけて100%成功するようになってからノーリードの練習に入りましょう。

【犬のフェッチ&アウト】
子犬の好きなボールやコングといったおもちゃを使って、くわえさせたり、口から外したりするしつけを、フェッチ&アウトと言います。

【フェッチ】
①子犬の目の前にボールなどのおもちゃを転がす
②犬がくわえたら、「フェッチ」と声をかける

子犬は好奇心旺盛なので動くものに興味を持ち、くわえる習性があります。
くわえた瞬間にフェッチと声をかけると、くわえるという行動と「フェッチ」という言葉を結びつけて覚えるようになります。
慣れてきたらボールなどを持って差し出し、フェッチと声をかけて、くわえさせてみましょう。

【アウト】
①ボールなどをくわえた子犬の口のそばにドッグフードかおやつを差し出す
②食べ物につられて子犬がボールを落としたら、「アウト」と声をかけて、その食べ物を与える

子犬は食べ物を差し出すと、つられてくわえていたものを落とします。
そのときに「アウト」と声をかけることで、くわえる力を弱めることが「アウト」だということを覚えます。
強引に奪い取るのではなく、犬が自分から離すように練習を繰り返しましょう。
使ったボールやおもちゃは必ず犬が見ている前で飼い主が片付けます。
これによって、ボールを勝手に持ち出してはいけないということを知り、リーダーとして認めてくれるようになります。

犬のマズルコントロール
犬が飼い主に対して安心して尊敬してくれるようにマズルコントロールを行います。
マズルコントロールとは、もともと母犬が子犬に対して行う教育で子犬の口先を母犬の口に含みます。
これは自分の方があなたより強く、あなたを守れるので安心して従って下さいという意味があります。

【マズルコントロール】

  まずアイコンタクトをしてマズルコントロールをします。
  ↓
  次に犬の正面に座り、見下ろすように目を見つめて両手で犬の頭を静かにやさしくなでます。
  ↓
  静かになでながら鼻先をやさしく手で包み込みます。

このマズルコントロールを続けて行っておくと、歯の手入れや今後の様々なしつけを行いやすくなります。
ただし、これを罰として使ったり、愛情ややさしさを伴わずに行うことはやめましょう。
犬にとって正面から見つめられることは恐怖をあおる行為ですが、犬との間に信頼関係があれば問題ありません。
もし、犬が目をそらしたり、身体を横に向けてしまうようであれば最初からしつけをやり直す必要があります。
最初のうちは嫌がったり、頭を振って払いのける犬もいますが、これはそれまで育った環境の中で、母犬と過ごす時間が短かったり、体罰を受けて人間に対して不信感を持っていることが原因です。
時間をかけてやさしく接して、害を与えない人間であることを示すようにしましょう。

唇を持ち上げる

これをやっておくと歯の手入れや咬みつき抑制などのしつけに役立ちます。

  マズルコントロールを続けて慣れてきたら、次は唇を持ち上げる練習をします。
  ↓
  下あごの下に手を置いて、もう片方の手でやさしく上唇を持ち上げます。
  ↓
  最初は歯は閉じたままで上唇だけを持ち上げましょう。
  毎日繰り返し行い、口に触れられることに慣れさせます。
  ↓
  次に唇を持ち上げ口を開けさせます。

口を開けさせるマズルコントロール

唇を持ち上げることに慣れてきたら口を開けさせる練習をします。
これをやっておくと咬みつきの抑制にもなり、病気になって薬を飲ませる際にとても役に立ちます。
最初は嫌がって抵抗する犬も多いですが、子犬の乳歯で咬まれてもそれほど痛くないので、おびえずにやさしく行いましょう。

  膝の上に犬を抱きかかえる。
  ↓
  頭をやさしくなでてから、上の犬歯のうしろあたりに指を入れて上顎を持ち上げる。
  ↓
  もう片方の手で下顎をさげる。

犬にとって口は唯一の攻撃手段で、いざというときは咬みついて抵抗します。
抵抗せずに上手にできた時は、やさしく誉めてあげ、ごほうびをあげて口を開けさせられることに対する抵抗を取り除いてあげましょう。
口を開けられているという状態は犬にとって非常に無防備な状態ですが、これができるようになるということは、あなたをリーダー(アルファー)として信頼している証拠であり、あなたが守ってくれると信じているということです。
これをすることによって、むやみに咬みつくことが減っていくはずです。

【犬の咬みつき抑制】
咬むということは犬にとっては通常の伝達手段であり、咬みついたからといって必ずしも悪気があるというわけではありません。
しかし人間社会にとっては咬むという行為は非常に危険なので、特に子供や老人に対して咬みつくことのないように、しっかりしつけていく必要があります。
咬みつきを抑制するためのしつけは、子犬のうちに特に乳歯が生えそろい永久歯に生えかわるまでの間に教えないと、そのあとにしつけることは難しいとされています。
子犬をしつけている間にもし咬まれたとしても、子犬の乳歯はそれほど鋭くなく少しくらいなら痛くないので、子犬のうちにしっかりしつけるようにしましょう。

犬が咬みつくのには以下のようなケースがあります。

    怖いとき
    痛いとき
    自分のテリトリーを守ろうとするとき
    獲物を捕まえようとするとき
    遊びでじゃれて攻撃するとき

咬みつかないように犬をしつけるには、まずあなたがしっかりとしたリーダー(アルファー)になり、怖がりにならないように小さい頃から犬としての社会化をしておいて、興奮させたり、追い込んだりしないようにすることです。
また普段から「アウト」「退却」「イタイ」といったしつけをしたり、咬みつき抑制(バイトインヒビション)といわれる口を開けさせるしつけをすることが効果的です。

【退却】
子犬がじゃれてきて咬んでくるような時は黙って静かに部屋を出てドアを閉め、子犬をひとりぼっちにします。
ドアをカリカリして開けてほしいおねだりしても静かになるまでそのままにしておきます。
子犬はひとりぼっちが嫌いなので、繰り返すうちに咬むことがあなたに不快感を与えているということに気づきます。

【イタイ】
子犬がじゃれて咬んできたら、大きな声で「いたい!」と叫びます。
子犬はびっくりして口を離します。
咬むということは犬にとっては正常な行為なので最初のうちは理解できません。
しかし何度も繰り返していくと、それが不快感を示す言葉だということに気づきます。
普段から大きな声を出していると、「いたい!」の効果が半減してしまいますので、普段は静かにやさしく接するようにしましょう。

【咬みつき抑制(バイトインヒビション)】
これを行うにはアイコンタクト、マズルコントロール、唇を持ち上げる、口を開けさせるといったしつけをクリアしている必要があります。

 禁止を教えるしつけ【甘噛み】【無駄吠え】【拾い食い】【イタズラ】【飛びつき】などです。


【甘噛み】
愛犬が甘噛みをしたら、まず体をつかみ正面から目をにらみつけて恐い顔できびしく叱ります。
リーダーシップをとる方法で使った「禁止の言葉」で叱ります。( NOとかイケナイ)
このとき愛犬の名前は呼ばないで下さい。
それでもまだ甘噛みしてくるときは、愛犬の口を下あごから押さえつけ、しっかり叱ります。
甘噛みをやめたとき、すぐに優しくほめます。(やめて3秒以内です)
何回か続けて練習をしているうちに、手を差し出しても全く甘噛みしないようになります。このとき必ずほめてあげましょう。

叱るだけのしつけでは甘噛みはいけないことだ犬には理解できても、甘噛みをやめればほめられることは習っていないので、次は噛まないでおこうとまでは犬は考えないのです。
甘噛みをすれば叱られ、甘噛みをやめればほめられるとセットで覚えさせれば、愛犬は自分から甘噛みはやめようと思うのです。
これは、甘噛みをするたびに、いつも行いましょう。
さっきは叱られたのに次は何も言われなかったでは犬も戸惑います。

【咬み癖】
咬むことはイケナイこと、咬んでも何の得にもならないことを犬に教えましょう。
子犬のころの甘噛みを許しておくと、そのまま成犬になって咬み癖が残ってしまいます。
咬み癖を直すには、子犬のときの方がだんぜん簡単なのですが、成犬でも直すことはできます。≪ただ、時間がかかります≫
愛犬に咬まれたとき叩いてやめさせるのは、犬を興奮させるだけです。≪叩かれた犬は、もっと攻撃をしかけてくるでしょう≫

咬み癖の直し方Ⅰ
犬が咬みにきたら犬の口を下あごからしっかり押さえ、犬の目を睨みつけて、「イケナイ」、「NO」と厳しく叱ります。
叱ったあとで犬がおとなしくなったら、ゆっくり優しくほめます。
これを何度も繰り返します。
子犬は比較的あきらめも早いのですが、成犬は咬む力も強くケガをさせられないように十分注意しましょう。
あらかじめ革手袋をはめておくと安全です。

咬み癖の直し方Ⅱ

  犬が後ろに逃げないよう片手で犬の首を背中側から押さえつけます。
  また仰向けにすると犬は逃げにくくなります。
  ↓
  その状態で犬の口を下あごからつかみ、睨みつけながら叱ります。
  このとき上あごの方からつかむと犬は呼吸できなくなります。(苦しくて、もっと大暴れします)
  必ず、鼻筋だけはふさがないで下さい。
  ↓
  暴れているあいだは犬の首と口を必死で押さえて厳しく叱ります。(犬が暴れる時間は長くて3分ぐらいです)
  決して逃げられないように頑張ってください。
  ↓
  犬がおとなしくなったら必ず優しくほめてあげましょう。

咬む犬は、ほんとは臆病犬なのです。
いつもの犬との生活も、なるべく犬を驚かせないように育てましょう。
ものを投げつけたり、大声で叱ったり、叩いたりしてしつけると、いつもびくびく脅えた犬になります。


【無駄吠え】
よく吠える犬は一般的に臆病で警戒心の強い犬です。
いつも強くて優しいリーダーが側にいて私を守ってくれていると感じている犬は、あまり吠えません。
人間の都合で吠えてほしくないときに犬が吠えることを、ただ人間が勝手に無駄吠えと言っているだけです。
犬は吠えるとき必ず理由があります。
無駄吠えをやめさせる前に、まず考えて下さい。
犬がどんなことに吠えているのか?そのとき犬はどんな気持ちなのか。

無駄吠えをやめさせる方法

  犬が吠えてほしくない時に吠えたら、すぐに犬の口を下あごからしっかり押さえます。
  そして、犬の顔をこちらに向かせ犬の目を睨みつけて厳しく叱ります。
  ↓
  犬の口を押さえたまま優しくゆっくりほめます。(犬は口を押させられると吠えられません)
  ↓
  手を離した途端すぐに吠えるときは、すばやく犬の口を押さえ直し、しっかり叱って吠えるのをやめさせてからほめます。
  ↓
  吠えたら叱り、やめさせてからほめる。
  これが手順です。

無駄吠えを教えるのには何日か日数がかかりますが、集中して練習すると比較的早くおぼえます。
たとえば電話の音で吠える場合、ケータイで自宅の電話をワザと鳴らし犬が吠えるような場面を、より多く作るといいでしょう。
何度か練習をしていくと、今まで「ワン、ワン」と激しく吠えていた犬が「グフッ、グフッ」と遠慮がちな声を出すようになります。
これは、犬が吠えてはいけないなぁと意識しだした瞬間なので見逃さずほめてあげて下さい。

無駄吠えをやめさせるには犬にこう理解させればいいのです。『吠えると大好きな飼い主さんが恐い顔をして叱りにくるの。でも吠えないと優しい笑顔でほめられるんだ!』
叱かるだけで無駄吠えをやめさせようとしても効果はありません。
『吠えれば叱られる。でも吠えないとほめられる。』この二つを犬にきちんと教えてあげましょう。


【飛びつき】

飛びつき癖の直し方

<大型犬の場合>

  大型犬が飛びついてきたら、大型犬の胸のあたりをあなたのひざで軽くポンっと押します。
  (体罰ではないので強く蹴らないでください)
  ↓
  ひざで犬を軽く押し返したと同時に犬の目を見ながら、「イケナイ」「NO」と禁止の言葉で強く叱ります。
  ↓
  うまくひざが犬の胸に当たらないときは大型犬の前足を持って両手で押し返し、目を見ながら厳しく叱ります。
  叱って飛びつきをやめさせた後は優しい顔でほめます。
  そうしたら、ちょっと犬を興奮させてみて再び飛びつくように仕向けます。
  ↓
  同じように犬が飛びついてきたら突き放して叱り、やめさせてほめます。

<小型犬の場合>
ひざではなく、飼い主さんの握りこぶしの甲の部分で犬の胸を軽く押し返します。
それと同時に犬の目を見て禁止の言葉「イケナイ」で叱り、飛びつきをやめると、すぐに優しくほめます。
これの繰りかえしです。

何度か練習をしていると犬が飛びつくことをためらう瞬間がきます。
そのときも必ずすぐにほめてあげましょう。(すぐにほめないと意味がありません)
また今までなら飛びついてきたのに、まったく飛びつかなくなったときも、当然愛犬をほめてください。
あなたに飛びつかなくなったら次は家族のだれか、又はお友だちと相手を変えて練習しましょう。
犬に「イケナイ」と言って飛びつきをやめさせる練習をしておくと、他人に飛びついた時に、離れたところからでも「イケナイ」で犬の飛びつきをとめられます。
『飛びつくと叱られる。でも飛びつかないとほめられる。』犬にそう教えましょう。


【イタズラ】
イタズラをやめさせる方法

  何か困る物をくわえたとき、犬の顔をしっかり持ち口からその物を取り出します。
  同時に犬の目を見ながら恐い顔で叱ります。
  禁止の言葉「イケナイ」「NO」と叱りますが、叱るときに愛犬の名前を呼ばないで下さい。
  ↓
  くわえたものを離した後は、ゆっくり優しくほめます。
  (早くイタズラをやめさせるためには続けて練習した方が効果ありです)
  ↓
  次にわざとイタズラしていた物を犬の前に置きます。
  ↓
  もう一度犬がくわえたら、すぐに口から取り出し強く叱ります。
  取り出した後は優しくほめます。
  ↓
  そうして、またその物を犬の前に置きます。
  これの繰りかえしです。
  ↓
  そのうちに、その物をくわえなくなったり、見ようともしなくなります。
  今までしていたイタズラをしなくなったら、すぐにほめてあげて下さい。

『イタズラをしたら叱られ、イタズラをしなければほめられる』犬は、こんなふうに記憶するのです。


【拾い食い】
愛犬に拾い食いの癖がある場合は、すぐにトレーニングを開始しましょう。

  まず、お散歩コースにあらかじめ何か食べ物をわざと落としておきます。
  ↓
  わざと落としておいた食べ物の方へ歩き、犬がその食べ物に鼻を近づけた瞬間にすぐやめさせ、「イケナイ」と恐い声で叱り
  ます。
  ↓
  やめさせた後に優しくゆっくりほめます。(このとき絶対にその食べ物を食べさせないように注意してください)
  ↓
  そして次の落とした物のところまで歩きます。
  ↓
  また、犬がそれを食べようとしたら犬の目を見て厳しく叱ります。
  そして、やめさせて、もう一度ほめます。
  ↓
  これを何回か繰り返してください。
  ↓
  そのうち落ちている食べ物を見ても、犬は知らんぷりします。
  このときは必ず優しい笑顔でほめてあげましょう。

お散歩のコースをかえて食べ物を違う場所に落として練習しましょう。
こうして食べ物を決して拾い食いしなくなるまで続けてください。
犬がすでに拾い食いした後で叱っても、時すでに遅しです。
叱られたことで、次は飼い主に隠れて、もっと早く拾い、もっと早く飲み込もうとします。

【犬の食糞】
実は、犬の食糞は犬にとって自然行為なのです。
母親犬は自分の産んだ子犬の肛門を舐めて刺激を与えることにより子犬にウンチをさせます。
そのとき他の捕食動物から子犬を守るため、臭い消し目的で子犬のウンチを食べるという習慣が残っているんだそうです。
子犬も母親のまねをして食糞しますが、乳離れをするころには、だいたい止まります。
なかにはそのまま食糞癖が残ってしまう犬もいます。
食糞の本当の原因は、まだ解明されていません。
ウンチの中に寄生虫がいない限りウンチを食べて病気になることはないようです。

食糞をしたとき犬を思いっきり叱る人もいるようですが、そうするとウンチをしたことがイケナイと犬が勘ちがいしてしまいます。
あるいは黙って処置すればイイものを、大声で騒ぎたてるので、【ウンチをする ⇒ 回りが騒ぐ ⇒ 早く食べないと取られる】
【ウンチを食べる ⇒ みんながワイワイ言って、かまってくれる】と勘ちがいしてしまいます。

誰もいない時だってウンチをすることもあります。
正しい処置方は、『ウンチ後、速やかに犬を別の場所に移動し、ウンチを処置するところは決して犬に見せない。』です。
大切なことは、【愛犬がウンチしたら、素早く、黙ってかたづける】ことです。

禁止のしつけのポイント

・いけないことをした時はきびしく叱り、止めさせてからほめる。
・何度かくり返しているうちに、そのことをしなくなった時も忘れずほめる。
・ポイントは、動作をしつけているのか、禁止をしつけているのかを頭の中で整理することです。
・叱らなければいけないところで叱らなかったり、ほめる場面でいつまでも叱り続けているでは効果はありません。

【我慢させることの大切さ】
「我慢のできない犬」は落ち着きがないだけでなく、人間社会で生きていくためのルールを守らない迷惑犬です。
夜中や早朝から吠えたり、ご近所の門や塀にオシッコをかけたり、他人に飛びついたり、公園で子供にうなったり、また自転車や歩行者の妨げになったり、赤信号で飛び出したりと迷惑にもなり、あなたの犬に危険がせまることにもなりえます。

我慢させるには、どうしたらいいか?? 
『飼い主さんと一緒だと我慢することも楽しいよぉ!』と犬に思わせるだけです。


「オスワリ」で我慢の練習をしましょう。

  愛犬に「オスワリ」をさせます。(そのままジッとさせ何もしません)
  ↓
  我慢したことのない犬は、すぐに立ち上がったり体をブルブル震わせたりするでしょう。
  そのときは、「オスワリ」と指示し、すぐに座らせ優しい声でほめます。
  ↓
  犬がしばらくジッとしていれば数十秒に一回はほめてあげてください。
  (ほめ方は興奮させるほめ方でなく、落ち着かせるほめ方です)
  ↓
  我慢できなくて犬が動いた時は、そのままにせず、すぐに座らせます。
  できないからといって犬を叱らないこと。(大声を出したり、叩いたりなどは、もってのほかです)
  ↓
  犬が何度立ち上がっても、決してあきらめず決して叱らないこと。
  ↓
  犬が動いたら、すぐに座らせ、そしてほめる。
  これの繰りかえしです。

家でできるようになったら、家の前、お散歩の途中、公園で他の犬が遊んでいる場所ででも、練習してください。
おもちゃやボールが好きな犬は、その前でも我慢できるか試してください。
我慢のできる犬は何か突発的なことが起こっても、絶対、自分から走り出しません。
まず飼い主さんの顔を見て、飼い主さんの指示通り動くようになります。


【犬にお留守番をさせるコツ】
犬をトーンダウンさせる。
まず留守番前に散歩をしっかりさせて、犬の体力を使っておくのも良い方法かもしれません。
疲れて眠ってしまえば飼主さんの安心度もアップです。
まだお散歩に連れ出せない子犬なら部屋の中であれこれ遊ばせて疲れさせることもイイでしょう。
スヤスヤ眠ってくれるとイタズラする度合いもかなり減るはずです。
ただし、犬がぐったりするほどの運動は避けましょう。(軽く疲れる程度にとどめましょう)
留守番犬の行動範囲を小さくしましょう。
部屋を自由にさせると飲み込んではいけない物を口にしたり、ときには危険な目に会うことだってあります。
やはり犬の行動範囲を狭くして、留守番犬を危険から守ることが大切です。
ベッドをクレートにしたり、ケージの代わりにサークルで囲うことも良い方法です。
(部屋の広さや犬のタイプで選んであげて下さい)
犬にも少しぐらい動ける空間があれば、長時間の留守番もできるようになってきます。
犬が楽しめるおもちゃなどを与える。
留守番用のおもちゃはいつも遊びに使っているもの(ボールや人形等)ではなく、犬が一人でも楽しめるタイプがおススメです。

音楽をかける。

普段から犬と過ごす時に音楽をかけることをおススメします。(うるさい音でなく落ちついた曲ならなお良しです)
これを飼主さんが留守のときに犬に聞かせれば、犬も飼主さんがいるときのように安心すると思います。
では、テレビやラジオはどうなの?あまりおススメできません。

突然大きな音が出て、犬が不安になったり興奮したりするかもしれないからです。
留守番のときだけ聞かせるのでなく、いつも一緒に聞いている音楽がポイントです。
出かけるときは黙って出かける。
犬に気づかれないように黙って家を出るのです。
犬がおもちゃなどに夢中になっている間に、こっそり静かに外出しましょう。
いきなり外出するのが心配なら、普段から犬をひとりにしたままで飼主さんが黙って部屋を出て行くことに慣れさせておくのも良いでしょう。
初めは5分、慣れてくれば10分、30分と時間を増やしていけばOKです。
もし犬が後追いしてきても決して犬の顔を見ず、そのまま静かに姿を消しましょう。
帰ってきたときも犬をかまわない。
出かけるときは静かにあっさりと出て行きました。

では、帰ってきたときは、どうすれば良いのでしょう?

愛犬はあなたの帰りを待ちわびていました。
当然あなたの顔を見て興奮しまくり状態です。
犬が興奮しているときは犬を見ない。
ましてや、ケージやサークルからすぐに出さないでください。
犬がしてほしいことを飼主がするということは、犬に主導権があるということ。
あなたが犬の要求どおりの行動をとるまで、多分犬は吠え続けるでしょう。
犬の思い通りにさせるお手伝いをしていることになります。
帰宅後はすぐに犬の顔を見ない。

あなたが帰ってきても愛犬は大人しくしていることが出来れば、犬に上手にお留守番させることはマスターできたと言えるかも。

ハウス(クレート)好きな犬にするには

【犬にとってのハウスって?】
犬を部屋のどこにでも自由に放し飼いしていると、犬の行動範囲がとても広くなってしまいます。
犬にとっては、「行動範囲=縄張り」です。
その広い縄張りを絶えず守らないといけないとしたら、絶えず犬の緊張が続きます。
犬にも安心できる空間が必要です。
犬がリラックスできる部屋、それが犬のハウスなんです。
自分の居場所のない犬はゆっくり眠る時間も少なくなり、かなりのストレスがかかってしまいます。
犬の気持ちを落ちつかせ、体を休めるためにも、多頭飼いの場合はそれぞれ別々のハウスを用意してあげましょう。


【愛犬がハウスを好きかどうか見分けるには?】
愛犬がハウスを好きかどうか見分けるには、ハウスへ自分から進んで入っていき、その中でぐっすり眠っているかどうかです。
ハウスの中ではソワソワしたり、不安な声で鳴いていたり、吠えまくったりしているとハウスの居心地が悪い証拠です。


【犬がハウスを好きになるとこんなに便利!】
ムダ吠えが少なくなる
来客時にハウスすると、「自分の縄張りに見知らぬ人が進入してきた!」といって吠えることも少なくなります。
分離不安によるムダ吠えも減ります。
トイレの失敗がなくなる
狭いハウスの中ではウロウロできません。
動き回らないときって犬はオシッコをほとんどしません。
ケージの中でベッドをハウス代わりにしている人は、ベッドをクレートやバリケンに換えるだけでトイレトレーニングがスムーズにいくかもしれません。

   排泄を我慢できる時間 排泄を我慢できない時間  
3ヶ月の犬   2時間未満 2時間以上
6ヶ月の犬   3時間未満   3時間以上  
1歳以上の犬   7時間未満   7時間以上  

  

ジャーキー 塩分が多いので、量を加減して下さい。
魚、お刺身 新鮮なお魚を。

牛肉
タンパク質、脂肪、鉄分、ビタミンA・B1・B2がバランスよく摂取できます。加熱したものを適量与えましょう。
鮮度が良いものなら生のまま与えても大丈夫。
牛のレバー カリウム、鉄分、ビタミンA、アミノ酸が豊富なレバー。
生のままでなく、加熱してから与えましょう。
鳥ササミ 低脂肪でたんぱく質が豊富。
鮮度が良いものなら生のまま与えても大丈夫。
豆腐、ひきわり納豆 タンパク質やミネラルも豊富な食品です。
生の豆はダメですが、これだと豆が消化しやすくなっています。
高野豆腐 リノール酸が100g中で14,6%程含まれている。
お湯を通してから使用

ゆでた人参
ペータカロチンの豊富な人参。
犬が食べると体内でビタミンAに変わります。
やわらかくしてから食べさせましょう。
大根 ビタミンやミネラルが豊富です。
キャベツ 坑潰瘍性ビタミンを含み、胃腸の働きをよくします。
トマト 血液浄化の効果が。ビタミンCを多く含みます。
ニンニク 体調を整える食物。すりおろしたものを。
生姜 抗炎症作用や鎮痛作用、肝機能を改善する効果などがあります。
リンゴ 便通をよくし、腸内の善玉菌を増やしてくれる。

犬の好きな、甘い香りが強い果物。
キウイ 減量に効果的なアグニチンは皮に多いので、よく洗い皮ごと与えて
グレープフルーツ 食物繊維が豊富。水分が多いので与えすぎは下痢を招くことも。
さつまいも 食物繊維が豊富。茹でて適度な大きさにカットし空腹感与えずに済む。
かぼちゃ 食物繊維が豊富。茹でて適度な大きさにカットして
インゲン豆 食物繊維が豊富
ご飯・玄米  炭水化物、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。 

ごま
オレイン酸、リノール酸を多く含みます
抗酸化物質が体内で発生する活性酸素を退治し、発ガン抑制作用があります。
生のままだと消化されません、すりごまにして与えてください。  
ヨーグルト タンパク質、カルシウムが豊富
適量ならOK?(与えてはいけない食べ物にも・・・)

  

Wanの食事

犬が1日に必要とするエネルギーは、体重や週齢などによって異なります。
基本的に犬の体重が多いほど必要エネルギーも多くなりますが、小型犬は運動量が多く、成長の速度も速いので、特に子犬の頃はたくさんのエネルギーが必要になります。
また、避妊、去勢手術の有無によっても変わってきます。

犬が食事から摂取したエネルギーのうち、すべてが活動のエネルギーとして使えるわけではありません。
食事全体のカロリーを総エネルギーといい、そのうち糞として排泄されるエネルギーを差し引いたのを可消化エネルギーといい、それからさらに尿として排泄されるエネルギーを差し引いたものを代謝エネルギーといいます。
  ○可消化エネルギー=総エネルギーー糞に含まれるエネルギー
  ○代謝エネルギー=可消化エネルギーー尿に含まれるエネルギー
ドッグフードを選ぶ際に参考にするのは代謝エネルギーです。
ドッグフードの成分のところに記載されている「代謝エネルギー」「ME」というのがこれにあたります。


【栄養素】

◇炭水化物◇
分解された糖質は貴重なエネルギーに
食事から得られるエネルギー源で、犬の活動のエネルギーとなり、さらに消化の機能を正常に保ってくれます。
これが不足すると低血糖になり、たんぱく質の吸収が阻害され、発育が充分に行われなかったり、病気の回復が遅れるなどの原因になります。
逆にとりすぎると、体内で脂肪に変わり肥満の原因にもなります。


◇たんぱく質◇
エネルギー源であり体をつくるための栄養
犬の筋肉・血液・内臓・毛・爪・皮膚など身体の組織などを作る材料となります。
たんぱく質は消化されるとアミノ酸になりますが、体内で合成できる非必須アミノ酸と、体内で合成できない必須アミノ酸に分かれます。
外部から摂取する必要のある必須アミノ酸を、食事からしっかり摂取しなくてはならないということです。

犬の細胞は23種類のアミノ酸からできていますが、そのうち10種類が犬の必須アミノ酸となっています。
これらは主に動物性たんぱく質に多く含まれます。

たんぱく質が不足すると発育障害や貧血・抵抗力の低下・食欲減退・被毛が劣化するなど様々な病気の原因になります。
また病気からの回復も遅くなります。
逆にとりすぎると、肥満の原因になったり、肝機能に障害が起こったりすることもあります。


◇脂質◇
生体を正常に機能させる大切な栄養素
犬のエネルギー源となると同時に脂肪酸の供給源になります。
脂肪酸の中で身体に最も必要なものを必須脂肪酸といいます。
必須脂肪酸にはリノール酸(オメガ6)、リノレン酸(オメガ3)、アラキドン酸(オメガ6)の三種類があります。
犬はリノール酸からリノレン酸とアラキドン酸を作り出すことができるので、犬の必須脂肪酸はリノール酸ということになります。
リノール酸はほとんどの植物性、動物性脂肪に含まれています。

脂質が不足すると発育障害になったり、犬の皮膚や被毛のつやが悪くなり、免疫力も低下します。
とりすぎると肥満の原因になるのはもちろん、消化が追いつかず下痢になったり、肝臓などの内臓に障害が起こることがあります。

必須脂肪酸にはリノール酸、リノレン酸、アラキドン酸があり、リノール酸とアラキドン酸をオメガ6、リノレン酸をオメガ3といいます。
このうちリノール酸は犬の必須脂肪酸なので、オメガ6はたいていのドッグフードに含まれています。
また犬の免疫力を高めるためにリノレン酸、つまりオメガ3もいっしょに摂取すると効果があるということがわかり、最近ではオメガ3を含んだドッグフードも増えています。
リノレン酸は皮膚や被毛のつやも良くしてくれます。
ドッグフードには「オメガ3」「オメガ6」「オメガ脂肪酸」という記載があるので必要に応じて選びましょう。

毛質を改善するには脂肪酸が有効です。
中でもリノール酸やリノレイン酸、主に魚から摂取できるエイコサペンタエン酸などは効果が高いです。


毛質を改善するには脂肪酸が有効です。
中でもリノール酸やリノレイン酸、主に魚から摂取できるエイコサペンタエン酸などは効果が高いです。
【多く含んでいる食品】


ごま油
リノール酸が100g中で42g含まれている。
リノレイン酸は0,6g程度。
オレイン酸は36,6%含まれている。
サフラワー油 リノール酸が100g中で72,3%含まれている。
ヒマワリ油 リノール酸が100g中で65,8%含まれている。
菜種油 リノレイン酸が100g中で10,2%含まれている。
調合サラダ油 リノレイン酸が100g中で9,3%含まれている。

クルミ
リノール酸が100g中で41,2%含まれている。
リノレイン酸は9%含まれる。
塩をまぶしたものではなく、生のものを
高野豆腐 リノール酸が100g中で14,6%程含まれている。
お湯を通してから使用

◇ビタミン◇
骨の成長やエネルギー産出などをサポート
エネルギー源や体をつくる成分ではありませんが、他の栄養素がうまく働くためのサポートをします。


◇ミネラル◇
量よりバランスが大事な栄養素
ミネラルはビタミンと同じく体の機能の維持・調整に欠くことのできない栄養素です。


◇水◇
体内組織の70%以上は水
生命維持にもっとも大事な栄養素。
「栄養素を運ぶ」「体温コントロール」「食物消化」などの役割があります。


【子犬の食事】

生後1年までは子犬です(大型犬などは生後2年まで)。
子犬は急速に成長するため、成犬の2倍の栄養分が必要だといわれています。
この時期に栄養が不足すると、骨や筋肉の形成が不十分になる可能性があります。
そのため子犬専用のドッグフードは、成犬のドッグフードより栄養価が高くなっています。
子犬の食事には子犬専用のドッグフードを使いましょう。またドッグフードは栄養バランスに優れているので、この時期にカルシウムなどのサプリメントなどを与える必要はありません。
過剰摂取も発育障害の原因になります。


◇子犬の食事【~6週齢】◇
授乳期なので母乳か代用乳を与えます。


◇子犬の食事【7週齢~3ヶ月】◇
離乳期には離乳食か、子犬専用のドッグフードをお湯でふやかして1日3~4回与えます。
飼いはじめの時期は以前食べていたものと同じものを与えます。
環境に慣れてきたら徐々に新しい食事を混ぜるようにして、切り替えていきます。
子犬は食欲が旺盛で食器をペロペロとなめます。一見きれいに見える食器も唾液でベタついているので、洗剤でしっかり洗って清潔を保つように心がけましょう。


◇子犬の食事【3ヶ月~6ヶ月】◇
1日3~4回ドライフードをそのまま与えるようにします。
食事はある日突然切り替えるのではなく、少しずつ混ぜていき徐々に新しい食事を増やすようにしていきます。
急に食事を変えると、下痢や嘔吐をすることがあります。またドライフードを転がして遊んだり、食事中に残したまま移動してしまったりするのは、食事量が多すぎるのが原因です。
また食事が酸化していたり、新鮮でなくなっている可能性もあります。
ドライフードは開封後1ヶ月以内には使い切るようにしましょう。
身体が大きくなってくると『特に大型犬の場合』食事の量を減らす方もいますが、この時期はまだ1日3~4回の食事を与えるようにしましょう。


◇子犬の食事【6ヶ月~1歳】◇
この頃から食事の回数を1日2回に減らします。
子犬は急速に成長して成犬程度のサイズになると、今度は急速に成長がゆるやかになります。
それに伴って食欲も落ちるので1食抜くようにしましょう。
これをしないと肥満や下痢・嘔吐などの原因になります。
ただし大型犬は成長が小型犬ほど早くないので生後7~9ヶ月、超大型犬は9~11ヶ月あたりから1食減らすようにしましょう。

子犬のおやつ 生後12週齢ぐらいになるまでは、おやつは与えないようにします。
おやつは嗜好性が高く、子犬もほしがりますが、消化器官が充分に発達するまで待ちましょう。
しつけのごほうびにはドッグフードを少量与えるようにします。
生12週齢あたりになったら、しつけのごほうび代わりにおやつを与えてみましょう。

まずは一種類をひとつ与えて、下痢や嘔吐などの症状が出ないかチェックします。
犬によって合う合わないがあります。
またおやつを与えすぎると栄養バランスが崩れ、肥満や内臓疾患になる可能性があるので、あくまでしつけの一環でとっておきのごほうびとして与えましょう。
パッケージに記載されている量は多く書かれていることがあるので、小さくちぎって与えるようにしましょう。


【成犬の食事】
◇成犬の食事【1歳~6歳】◇
1日2回 
1歳を迎えると身体もずいぶん成長します。
大型犬以外は、子犬専用ドッグフード⇒一般的なドッグフードに切り替えましょう。
大型犬の場合は2歳を過ぎてから成犬になります。
子犬専用のドッグフードは、犬の急速な成長に合わせて栄養価の高い高カロリーな食事になっています。
成犬になっても子犬専用のドッグフードを食べていると、余分な栄養素やカロリーを摂取することになり、肥満や内臓疾患になる可能性があります。
食事を切り替える際には、ある日突然変えるのではなく、少しずつ混ぜていき、数日かけて徐々に新しい食事の量を増やすようにしていきましょう。
これはドッグフードのメーカーを変えるときも同様です。
これをしないと、お腹を壊し、下痢や嘔吐をする場合があります。
また食事の回数を1回にする人もいますが、犬によってはあわててガツガツと食べ過ぎて、空気をいっしょに飲み込んで、しゃっくりや胃拡張を起こすこともあるので1日2回与えることをおすすめします。

犬が活発になってくる時期でもありますが、食後すぐの運動は避けます。
食後すぐ運動をすると、胃拡張や胃捻転などの原因になり、場合によっては命の危険にさらされることもあります。
食後30分~1時間後がよいでしょう。
また食事中に邪魔をしたり、犬があわてて食べざるを得ないような状況になると、同じような危険があるので落ち着いて食事ができる環境を作ってあげましょう。

小型犬などの運動量が多い犬種の場合は、たんぱく質の多いドッグフードにしてもいいでしょう。
また肥満の傾向がある犬は、低カロリーで食物繊維を多く含んだダイエットドッグフードを与えてもいいでしょう。

また、常に新鮮な水があるように容器を満たしておいてあげましょう。
水は命を維持する上で最も大切なものです。
食事から得た栄養素を運んだり、体温を調節したり、余分なものを排泄したりなど、その働きは無数にあります。
成犬は体重の50~60%が水分で構成されていて、これが不足すると脱水症状を起こしたり、体温調節ができなくなり、死に至るケースもあります。
犬は水を飲みすぎるということがないので、専用の清潔な容器に常に新鮮な水があるようにしてあげましょう。


【老犬の食事】

◇老犬の食事【7歳~】◇
1日2回
老犬になると運動量が少なくなり、消化機能も低下してきます。
成犬と同じ食事内容だと運動不足のため肥満になったり、内臓疾患になりやすいので、低カロリーで食物繊維を多く含んだドッグフードに切り替えるといいでしょう。
また噛み切る力も弱くなっていくので、硬いものは控えて必要であればお湯でふやかしてから与えます。
足腰が弱ってきたら、関節を強化するグルコサミン、コンドロイチンを含んだドッグフードを与えてもいいでしょう。

<グルコサミンとコンドロイチン>
ドッグフードの進化によって近年犬の寿命が大きく伸びているといわれています。
それに伴って老犬が増え、関節に疾患を抱えた犬も多くなっています。
老犬や、関節を痛めやすい運動量の多い犬には、関節を強化してくれるグルコサミン、コンドロイチンが含まれたドッグフードを与えてもいいでしょう。

置きエサはなるべくしない食事を残したまま放置しておくのは良くありません。
空気中のほこりなどによって腐ったり、カビが生えたりする可能性があるからです。
特にウェットフードの場合は注意し、外出などでどうしても置きエサをする時はドライフードにした方がいいでしょう。
また、置きエサをすることによって、食べ物に対する執着が薄くなり、食欲が減る場合があります。


【ドッグフードの選び方】

ドライフードとウェットフードとスナック
犬のドッグフードには、ドライフード、ウェットフード(缶詰)、スナック(ジャーキーなど)があります。
一般的な傾向として、ドライフードが最も栄養バランスがよく、硬さもあるので犬の歯や顎が鍛えられ、おすすめです。

ウェットフード(缶詰)は柔らかく、質よりも味によって犬が好むことを重視している傾向にあるので、普段の食事には不向きで、犬の食欲が落ちたときにドライフードに混ぜて食べさせるようにするといいでしょう。
またウェットフードは賞味期限が短いのも特徴で、開封後は密封した容器に移し替え1日程度以内に使い切るようにします。ちなみにドライフードは開封後1ヶ月以内には使い切るようにしましょう

ジャーキーなどのスナックは、しつけの際のとっておきのご褒美として与えるようにして日常的に食べさせるのは避けましょう。


【総合栄養食と一般食】
すべてのドッグフードには総合栄養食と一般食の2種類があり、これは必ず明記されています。総合栄養食とは定められた主食としての基準を満たしている食事で、一般食はこれを満たしていないということになります。
ドッグフードを買うときは総合栄養食を選ぶようにします。

またアメリカ製のドッグフードには、『AAFCOの基準を満たしています』という記述がありますが、これはアメリカの基準を満たしているということなので、アメリカ製のものを買うときは、この記載があるものを選びます。

原材料と成分表ドッグフードには必ず原材料や成分表が記載されていますが、アバウトに表示されているものより、細かく表示されているものを選ぶようにします。
特にたんぱく質の含有量は、その商品が質を重視したものなのか、味付けや安さを重視したものなのかを量る基準になります。

子犬の場合はたんぱく質27%・成犬は23%・老犬は18%程度を目安にして選ぶといいでしょう。
また「代謝エネルギー」「ME」と書かれているのは、その食事から犬が吸収できるカロリーのことなので、自分の犬に必要なカロリーと見合っているかどうかチェックしましょう。

【エコノミーブランドとプレミアムブランド】

エコノミーブランド 広く市場に出回って販売するペットショップを限定しないのもの、量販店などで販売されている。安さと、犬が好む味付けを重視しているので、品質がそこまで良くない傾向があります
プレミアムブランド 限られたペットショップでしか販売されていない。
品質を重視しているので安心ですが、価格が多少高い傾向があります。

【正規輸入品と並行輸入品】

正規輸入品 海外のドッグフードを、正規の代理店が輸入して販売しているもの。
商品を宣伝するために費用をかけて売り上げを伸ばします。

並行輸入品
人気が出てくると、同じ商品を直接輸入して安く販売する。
以前は日付が古かったり、品質が悪いといわれてきましたが最近ではそれほど変わらなくなってきているようです。

正規の代理店が仕入れた正規輸入品を買うか、同じ商品を安く買える並行輸入品を買うかは飼い主の考え方次第です。

【犬の味覚】

犬が味を感じるのも「甘い」「塩からい」「酸っぱい」「苦い」だけです。
好きな味は「甘い」、苦手なのは「苦い」です。
好きな食べ物をどうやって決めるのか?まず「におい」、次は「歯ざわり」、ついで「温かさ」、「味」はあまり気にしません。

【犬は飽きない!】

犬は、飽きることを知りません。

ドッグフードも年中、同じです。
梅雨どきは少し食欲も落ちますが、食べないからといって違うものには変えません。
暑さに慣れれば、またいつもどおり食べだします。
「毎日、同じじゃかわいそうよ」といって犬のフードを変える必要はありません。
犬は「毎日、同じでイヤだよ!」とは感じてはいないのです。
それに、毎日同じものを食べることで犬は内蔵を作りかえていくことができます。
本来、肉食の犬が自分の内臓を草食や雑食動物用に変えていくのです。
人間の勝手な思い違いでフードをコロコロ変えると、いつまでたっても丈夫な内臓にはなれず、健康な体づくりにはつながりません。

【犬に与えてはいけない食品】




ネギ類



長ネギ・ニラ・玉ネギ・にんにく
ネギ類に含まれる成分が、溶血性貧血を起こします。ネギの量が多ければ、症状もひどくなります。
嘔吐・下痢・血尿・黄疸・肝臓肥大の症状も出ます。玉ネギ入りのハンバーグやネギ入りのすき焼きの汁・みそ汁などにも、要注意!
魚介類 イカ・タコ・カニ・エビ・クラゲ・アワビ・貝類 消化が悪く、下痢や嘔吐の原因になります。



果物



ぶどう・レーズン
直接の毒性原因及び因果関係は特定されていません。
糖分の過剰摂取により腎臓に悪い影響を及ぼし、嘔吐を起こすことにより過度の脱水症状を経て、急性腎不全に陥る可能性があります。
たくさん食べると腎不全の原因になります。ぶどうの皮は絶対ダメ!


鶏や魚の骨


鶏や魚の骨
圧力鍋などでくたくたになるまでやわらかくすれば良いのですが、そのままだと、食道や内臓に刺さり傷つけます。
特に鶏の骨は、噛むと斜めに裂けるため、とても危険です。



飲料



牛乳・お茶・コーヒー・紅茶
牛乳の乳糖(ラクトース)が消化できないと下痢の原因になります。特に子犬には、気をつけてください。
お茶・コーヒー・紅茶についてはカフェインがダメなのです。下痢・嘔吐・体温不調・多尿・尿失禁・けいれんやてんかんの発作の原因になります。





野菜




小松菜・ほうれん草・キャベツ・ブロッコリー・ケール(青汁)・じゃがいも(芽・表皮)、トマト
小松菜・ほうれん草について、尿結石の犬は要注意です!
キャベツ・ブロッコリー・ケール(青汁)は与えすぎると、犬は甲状腺の病気になるかもしれません。
毎日大量に与えるのは、ひかえましょう。
じゃがいも(芽・表皮)、トマトについてはソラニンというステロイドアルカロイドが含まれます。
未成熟なトマトにも含有されます。



カカオ



チョコレート・ココア
カカオに含まれるテオブロミンという物質によって中毒症状を起こし、
嘔吐・下痢・動悸・興奮・ふるえ・昏睡・けいれん・多尿などの症状が出ます。発熱・不安・不整脈の原因になります。





生の肉





生の豚肉・生の鶏肉・レバー
生の豚肉はトキソプラズマ原虫やアニサキスなどの寄生虫がいる可能性があります。
加熱処理が必要です。
生の鶏肉はサルモネラ菌に汚染されているかもしれません。生だと下痢の原因になります。
レバーはビタミンAを多く含んでいるので、連日たくさん与えすぎるとビタミンA中毒になります。(骨や関節痛・視力障害・脱毛)



生卵の白身



生卵の白身  
卵白に含まれるアビジンという物質によってビオチン欠乏症になり、皮膚炎、食欲不振、疲労、脱毛といった症状が出ます。
黄身をいっしょにあげれば、この症状は出ません。また加工されていれば問題ありません。
その他の食品 こんにゃく・竹の子・シイタケ・ナッツ・生の豆 生の豆やナッツ類は消化も悪く、のどに詰まらせることもあります。

マカダミアナッツ

マカダミアナッツ
まだ原因物質や因果関係は特定されていないようです。虚脱・沈うつ・嘔吐・運動失調・ふるえ・高熱が見られます。

キシリトール

ペット用ガムにも使用されている
インスリン過剰分泌を起こし、血糖値が急激に低下するため、低血糖・肝障害を起こします。





乳製品(人間用)





牛乳・ヨーグルト・チーズ・バター
牛乳に含まれるラクターゼを分解する酵素を持っていませんので、消化不良による下痢が起こる可能性があります。
同じ理由でヨーグルトもお勧めできません。チーズは嗜好性が高いですが、人間用は塩分が高いのであげないで下さい。
あげるときは犬用のものを利用してください。ただし犬用のチーズは常温保存がきくほどの保存料が含まれています。



加工食品



カマボコ・チクワ・ハム・ベーコン・ウインナ
糖分、塩分が多く添加物も含まれています。欲しがってもあげないほうが無難です。少量なら問題ありませんが常食させると体に悪い影響が出ることも考えられます。塩分の多い食品は、心臓や腎臓に負担をかけます。人間の1/3程度の食塩しか取ってはいけません。


糖分


お菓子・ケーキ・フルーツの缶詰
甘いものが大好きなので欲しがりますが、甘いものに慣れてしまうとフードを食べなくなることも。脂肪と糖分が多すぎるため、カロリー過剰になって、心臓病や糖尿病の引き金となる肥満になりやすくなります。


塩分


加工食品・塩分の多いお菓子
(ポテトチップス等)

犬は汗をほとんどかかないので、体内の塩分調整ができません。
塩気のあるお菓子など塩分の高いものは与えないようにしてください。
ミネラル分を補給するためドックフードに微量配合されている天然塩は問題ありません。


香辛料


こしょう・わさび・とうがらし・マスタード
胃に刺激が強すぎて、胃腸をこわし、内臓にも良くありません。下痢をする可能性もあります。
犬は香辛料が好きではありませんし、栄養的にも必要ありません。



その他



冷蔵庫から取り出したばかりの食品・煮干
冷蔵庫から取り出したばかりの食品の場合、冷たい食品は犬の胃には良くありません。下痢の原因にもなります。常温に戻してから食べさせましょう。
煮干の場合は大量に食べ続けると、尿結石になる恐れがあります。

【適量なら犬に食べさせたい食品】

ジャーキー 塩分が多いので、量を加減して下さい。
魚、お刺身 新鮮なお魚を。

牛肉
タンパク質、脂肪、鉄分、ビタミンA・B1・B2がバランスよく摂取できます。加熱したものを適量与えましょう。
鮮度が良いものなら生のまま与えても大丈夫。
牛のレバー カリウム、鉄分、ビタミンA、アミノ酸が豊富なレバー。
生のままでなく、加熱してから与えましょう。
鳥ササミ 低脂肪でたんぱく質が豊富。
鮮度が良いものなら生のまま与えても大丈夫。
豆腐、ひきわり納豆 タンパク質やミネラルも豊富な食品です。
生の豆はダメですが、これだと豆が消化しやすくなっています。
高野豆腐 リノール酸が100g中で14,6%程含まれている。
お湯を通してから使用

ゆでた人参
ペータカロチンの豊富な人参。
犬が食べると体内でビタミンAに変わります。
やわらかくしてから食べさせましょう。
大根 ビタミンやミネラルが豊富です。
キャベツ 坑潰瘍性ビタミンを含み、胃腸の働きをよくします。
トマト 血液浄化の効果が。ビタミンCを多く含みます。
ニンニク 体調を整える食物。すりおろしたものを。
生姜 抗炎症作用や鎮痛作用、肝機能を改善する効果などがあります。
リンゴ 便通をよくし、腸内の善玉菌を増やしてくれる。

犬の好きな、甘い香りが強い果物。
キウイ 減量に効果的なアグニチンは皮に多いので、よく洗い皮ごと与えて
グレープフルーツ 食物繊維が豊富。水分が多いので与えすぎは下痢を招くことも。
さつまいも 食物繊維が豊富。茹でて適度な大きさにカットし空腹感与えずに済む。
かぼちゃ 食物繊維が豊富。茹でて適度な大きさにカットして
インゲン豆 食物繊維が豊富
ご飯・玄米  炭水化物、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。 

ごま
オレイン酸、リノール酸を多く含みます
抗酸化物質が体内で発生する活性酸素を退治し、発ガン抑制作用があります。
生のままだと消化されません、すりごまにして与えてください。  
ヨーグルト タンパク質、カルシウムが豊富
適量ならOK?(与えてはいけない食べ物にも・・・)

豆知識

【犬に必要なカロリーの計算】  

2x{30x体重kg+70}MER(必要維持カロリー)

<小・中・大型犬>
MERx1.6
MERx1.2

<非活動犬>
MERx0.8

【成犬のカロリー要求量】

体重(kg) 体重1kg当たり(kcal) 1日量(kcal)
1 140 140
3 105 315
5 90 450
10 75 750
15 69 1040
20 62 1240
25 59 1475
30 55 1630
40 52 2080
50 49 2450

【必要な栄養素】  

栄養素 成犬 成長中の子犬
タンパク質 4.8g 9.6g
脂肪   1.1g 2.2g  
リノール酸 0.22g 0.44g
カルシウム   242mg 484mg
リン   198mg 396mg  
カリウム   132mg   396mg  
塩化ナトリウム 242mg   484mg  
カリウム   132mg   396mg  
マグネシウム 8.8mg   17.6mg  
鉄分 1.32mg   2.64mg  
0.16mg   0.32mg  
マンガン 0.11mg   0.22mg  
亜鉛 1.1mg   2.2mg  
ビタミンA 110IU 220IU
ビタミンD 11IU 22IU
ビタミンE 1.1IU 2.2IU

※ミネラルは犬の身体の組織の形成や、細胞、神経、筋肉の機能など、様々な機能に影響する栄養素です。
ミネラルにはカルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄分、亜鉛、ヨウ素、銅などがあり、これらをバランスよく摂取する ことが大切です。

カルシウム不足 骨折、足の変形、腸内環境の以上、不妊、神経過敏など。
カルシウム過剰 鉄分、亜鉛などの吸収を阻害して、発育障害や甲状腺機能の低下など。
マグネシウム不足 筋肉虚弱、運動不能、鬱病、耳やしっぽの異常な垂れ下がりなど。
マグネシウム過剰 発育障害、皮膚障害、神経障害など。
ナトリウム不足 長期の下痢、発育障害、脱毛など。
カリウム過剰 心臓疾患、副腎疾患など 。
カリウム不足 発育障害、脱水症状など 。
鉄分不足 貧血、食欲不振、抵抗力の低下など 。
亜鉛不足 発育障害、皮膚障害、食欲不振、脱毛など。
ヨウ素不足 甲状腺の肥大、骨の形成異常、脱毛など 。
銅不足 貧血、骨折、発育障害、被毛の色素が抜けるなど。

※ビタミンは犬の身体の様々な生理機能を整えてくれます。
ビタミンにはA、B群、C、D、E、Kなどがあり、体内で合成できるビタミンCやK以外は、バランスよく摂取する必要があります。

ビタミンA不足 夜盲症、被毛のつやが悪くなる、発育障害、筋肉虚弱など。
ビタミンB1(チアミン)不足   発育障害、食欲不振、嘔吐、衰弱など。
ビタミンB2(リボフラビン)不足  筋肉虚弱、昏睡など。
ビタミンB6(ピリドキシン)不足   貧血、神経過敏など。
ビタミンB12(シアノコバラミン)不足   貧血、食欲不振、じんましん、脱毛、胃腸炎など。
ビタミンC(アスコルビン酸)不足 壊血病、口内の出欠、足の痛み、貧血、出目など。
葉酸不足 貧血、食欲減退など。

Wanの健康管理

 いつ頃に伝染病の予防薬や予防注射が必要なのか

普通、子犬は生まれたときに母犬から初乳をもらうと病気に対する免疫がつきます。
これは生後2~3ヶ月しか効力がありません。
そこで、生後3ヶ月を過ぎたら伝染病などにかからないようにワクチン接種が必要となります。

【犬の健康管理と病気予防の基本】

25日目 駆虫
40日目 検便・乳歯及び咬合の検査
2ヶ月前後   1回目5種~8種ワクチン接種
検便・乳歯及び咬合の検査
3ヶ月後 2回目5種~8種ワクチン接種
4ヶ月後 狂犬病予防接種・畜犬登録
6~7ヶ月後 避妊・去勢手術はこの時期に
1歳   5種~8種ワクチン追加接種・健康診断
7~12歳   年2回健康診断受診
13歳    年4回健康診断受診

【犬と人間の標準年齢換算表】
*犬種によりいくらか違いがあります。

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【犬の検診と予防接種】

ジステンパーやインフルエンザなど重大な病気に感染するのを防ぐために定期的に予防接種を受ける必要があります。
犬の予防接種は保険が効かず、費用がかかり、近年のペットブームで犬を飼う人は増えていますが予防接種を受ける率は年々下がっています。
きちんと予防接種を受けたり、定期的に検診を受けさせたりして、大事な犬の病気を予防し、健康を守るのは飼い主としての最低限の義務です。
予防接種を受けるのは体調が優れている時を選びましょう。
これは予防接種の効果を最大限に引き出すためです。
受けたあとは特に注意することはありませんが、ストレスをためないためにも激しい運動やシャンプーは避けた方がいいでしょう。また、ごく稀ですが万が一、顔が腫れるなどの副作用があった場合は獣医師に相談しましょう。(シェルティに稀にでます。)

◇1回目の予防接種◇
生後8~9週齢ぐらいになると母犬からもらった免疫の効果が薄れてきます。
健康状態がいい時を選んで、この頃に1回目の予防接種を受けましょう。
病院で他の犬との接触を避けて、犬も初めてのことでストレスがたまるので当日は安静に休めてあげましょう。

◇2回目の予防接種◇
子犬がすくすくと成長するにつれて体内の寄生虫も成長します。
生後11~12週齢頃には検便をして健康状態に問題がなければ、この頃2回目の予防接種を受けましょう。

◇3回目の予防接種◇
2回の予防接種でも充分な免疫力が得られない場合があり、万全を期するのであれば生後4ヶ月の頃に3回目の予防接種を受けます。
これを受けた2週間後には免疫力がついて、伝染病などに感染する可能性はかなり低くなります。

【1歳からの予防接種】
1歳になったら追加接種を受けます。
ワクチンの効果は一生続くことがなく、1年に1回、定期的に受ける必要があります。
1歳で受けたら次は2歳の時に、というように誕生日ごろに予防接種を受けるようにしておくといいでしょう。

【定期的な検診】
子犬は成長の速度が急激で、それによって体内の状況もめまぐるしく変わります。
成犬になるまでは、1ヶ月おき程度に獣医の定期健診を受けることをおすすめします。
食事内容や運動の管理が充分かもチェックしてもらい、検便・検尿も行うようにしましょう。
また犬を入手した時点で、まず一度検診を受けて健康状態に問題がないかを確認しましょう。

【犬ドッグ】
犬も2歳を過ぎると人間と同じように成人病にかかることがあります。
大きくなったからといって安心せずに、年に1回、血液検査などを受けるように心がけましょう。
人間ドッグのように犬にも犬ドッグというものがあります。

◆犬の肥満度チェック・肥満チェック方法
犬の肥満をチェックする方法として、体重を量る以外にBCSという方法があります。
犬の身体を実際に触ってみて、体型や肉付きからその肥満度を5段階で評価する方法でボディー・コンディション・スコアの略です。
BCSはもともと乳牛の発育具合を確認するために使われていましたが、最近では犬の肥満度チェックにも使われるようになりました。
定期的に体重を量って、さらに実際に身体をなでてみて、BCSもチェックするようにすれば肥満対策は完璧でしょう。

【犬のボディー・コンディション・スコア】
犬のボディー・コンディション・スコアのポイントは肋骨と腰です。
真上と横から見てみて、さらになでてみて、あなたの犬が5段階でどこに当てはまるかチェックしてみましょう。
愛犬が太っていないかどうか一度犬の肋骨や腰をさわって肥満度チェックをしてみましょう。
愛犬の正常な体重を知り、体重チェックも定期的に行いましょう。

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○肥満犬脱出計画

◆運動量を増やす
取りすぎたカロリーを消費しなければいけません。
普段の散歩を長めにしましょう。
(早足で歩いたり、ランニングも効果があります)
ただし、心臓疾患や呼吸困難がある場合は無理はできません。
一度、動物病院に相談しましょう。

◆食事を見直す
おやつを一切与えない。
(躾のごほうびはドックフードで)
ドッグフードを減量タイプに変える。
(動物病院で、肥満用の食事を処方してもらうのも良いでしょう)
多頭飼いなら、他の犬と一緒に食事を与えない。
食事回数を増やし、1回分の食事量を減らす。
(この方が犬は満腹感を持つそうです)
家族が食事する時は、犬を別の場所に移す。
犬の体に負担がかからないように、3~4ヶ月ぐらいかけてゆっくり減量する。

◆日常のお手入れ

「犬の歯の発育」
犬の歯は前歯6本、犬歯2本、奥歯6本の上下計28本です。
人間と同じように乳歯が生えて永久歯に生えかわります。
犬は歯並びが非常に重要なので乳歯の頃から定期的に獣医師に歯並びをチェックしてもらうようにしましょう。

「犬の乳歯の発育」
個体差はありますが、生後4週間あたりから前歯の乳歯から徐々に生え始めます。
この頃は、くすぐったいのか、歯に興味があるのか、なんでも咬みたがりますが乳歯はやわらかく折れやすいので、あまり硬いものは咬ませないようにしましょう。
もし折れてしまうと永久歯が生えてくる時に悪影響を及ぼします。

3ヶ月頃になると乳歯が生え揃います。
この時期に一度獣医に歯並びをチェックしてもらいましょう。
咬みあわせが良くないと、あとから生えてくる永久歯にも影響します。

「犬の永久歯の発育」
生後5ヶ月頃になると、乳歯が抜け始め、徐々に永久歯に生えかわります。
歯の根元部分がピンク色になるのは、永久歯が作られている証拠です。
乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくることもあります。
乳歯が残っていると歯並びが悪くなるので、乳歯を抜くことが必要な場合もあります。
この時期にもう一度歯並びをチェックしてもらうといいでしょう。

歯の手入れ【毎日】
犬は唾液の性質やphから、人間のように虫歯になる可能性は低いですが逆に歯周病や歯肉炎になりやすいです。
これを防ぐには、やはり普段の歯磨きが大切です。
子犬の頃から歯磨きを嫌がらないようにしつけておいて責任を持って手入れしてあげましょう。

犬は唾液が少ないので歯石がつきやすいです。
また、やわらかいフードを食べている犬も虫歯や歯周炎になりやすいです。

◆歯みがきの仕方
マズルコントロールや唇を持ち上げる練習ができたら、犬を膝の上に乗せるか抱え込むようにして唇を持ち上げて、ガーゼかやわらかい綿棒などで前歯を拭きます。
初めての日はこの程度に留めておいてもいいでしょう。
次の日には横の歯や奥歯を拭きます。

最初の時期は歯を清潔にすることよりも、まずは歯磨きに慣れさせることに徹しましょう。
慣れさえすれば抵抗なく歯磨きができます。
慣れてきたら口を開けさせて、歯ブラシを使って同じように抱え込んで歯を磨きます。
歯ブラシは犬専用のものでも、サイズさえ合っていれば子供用のヘッドの小さいやわらかめの歯ブラシでもOKです。

歯ブラシが使いにくい方は、飼い主さんの指先にガーゼを巻いて磨きましょう。
(歯磨き粉は、いらないです)

歯垢は歯磨きやガーゼで拭き取ることで、ある程度とれますが、固まって歯石になってしまうと家で取り除くことは難しいので、獣医師にお願いするといいでしょう。

歯の表面が硬く茶色くなっていたら、それは歯石です。
とくに奥歯は歯石がつきやすいように思います。
がんこな歯石はスケラー(犬の歯石取り)で取り除きましょう。


耳や皮膚のトラブル

 【耳のお手入れ】【月1~2回】
湿気が多いと、犬の耳の中は殺菌の絶好の住みかになり外耳炎になる犬も増えてきます。
たれ耳の犬・長毛種の犬は通気性が悪いので耳のトラブルには要注意です。

耳の中をチェックするのを日課にしましょう。
チェック項目は悪臭がしないか?耳あかがたまっていないか?炎症をおこしていないか?です。
耳の手入れは臭いがある時、汚れている時など必要に応じて行います。
コットンや綿棒にイヤークレンジングなどをしみこませて優しく拭いてあげましょう。
特に耳が大きく垂れている犬種は、外耳炎などの病気にもなりやすいので定期的に手入れしてあげましょう。

◆耳そうじの仕方
耳の中に適当な量のイヤークレンザーを流し込み、耳のつけねを外側から軽くマッサージします。
その後、犬に首をブルブル振るわせます。
そして、コットンや綿棒で汚れをふき取ります。
耳の中が傷つかないように、できるだけやさしく注意しましょう。
※力を入れすぎたり綿棒をあまり奥に入れすぎると、鼓膜が傷ついてしまったり、汚れを内部に運んでしまったり、かえって炎症の原因になることもあるので注意しましょう。

異常がある場合は早めに獣医の診察を受けましょう。

《耳にトラブルがあるとき》
  1)慢性外耳炎の犬は耳の中に直接洗浄剤を数滴入れます。
  2)耳の付け根から汚れを押し出すようにマッサージします。
  3)しばらくすると汚れが出てくるのでガーゼやコットンでふき取りましょう。

 

  

Wanの病気

◆感染症とは◆

病原体となる微生物が動物の体の中に入り込み増殖していく事を感染したといいます。
感染したことによって体の働きや仕組みにいろいろな障害が起こることを発症したといいます。
ですから、こうした微生物によって引き起こされる病気を感染症と呼んでいます。

特に動物から動物に移っていく物を『伝染病』といいます。移っていかない物は『伝染病』とは言いません。
感染症の病原体となる細菌や、ウィルス・真菌・原虫・マイコプラズマ・リケッチアなどは肉眼では見ることはできず光学顕微鏡や電子顕微鏡で観察されます。


○感染経路

空気感染・・・咳やくしゃみなどによってばらまかれたウィルスや細菌を吸い込む事によって感染します。
接触感染・・・既に感染している動物に触ったり舐めたりして感染することです。
母子感染・・・仔犬が母犬のお腹に入っている時に胎盤を通じて感染するものや、生まれてくる時に産道で感染するもの、母乳を
        飲む事によって感染するものなどの事です。
経口感染・・・ウィルスや、細菌のついてる物を舐めたり食べたりして感染することです。


【犬ジステンパー】
犬ジステンパーは、ワクチン未接種の1歳未満の子犬に感染することが多く、発症すれば目やに・鼻水・発熱や食欲の低下・咳などの症状がみられるウイルス性の病気です。
感染した犬の咳からの飛沫感染や、感染した犬の鼻水や目やにからの接触感染が原因となって発症します。

○症状
目やにや鼻水・発熱・食欲の低下などの症状が現れます。
それらの初期症状は軽く、自然と治るケースがほとんどです。
免疫力の弱い子犬などが犬ジステンパーに感染した場合では、感染後4週間ほど経ってから再び咳や下痢・嘔吐などの症状が現れ、さまざまな細菌に二次感染して重篤な症状を引き起こすことがあります。
また、犬ジステンパーウイルスが脳神経細胞や脊髄の神経細胞に侵入すれば、痙攣(けいれん)発作や、歩くことができないなどの神経症状が現れ、最悪の場合には死に至ることもあります。
犬ジステンパーは鼻水や目やになどの初期症状がなく、突然、痙攣(けいれん)などの神経症状が現れることもあり注意が必要です。

    目やにが出る
    鼻水・くしゃみをする
    熱がある
    食欲が落ちる
    咳をする
    下痢をする
    吐く
    痙攣(けいれん)を起こす

○原因
犬ジステンパーウイルスに感染した犬の目やに・鼻水・唾液・尿・便などとの接触や、感染した犬の咳やくしゃみから感染します。
とくに1歳未満の子犬に感染することが多く、飼い始めたばかりのまだワクチン接種をしていないときや、適切なワクチン接種を済ませていない場合などに感染するケースがあります。

○治療
犬ジステンパーウイルスに有効な治療薬はありません。
治療は細菌の二次感染を抑えるために抗生物質を投与したり、免疫力を高めるために点滴をおこなうなどの対処療法が中心になります。

○予防
ワクチン接種が有効です。
とくに飼い始めの子犬の場合は、適切な時期・回数のワクチンを接種することが大切です。
動物病院で相談してワクチン接種を受けるようにしましょう。


【パルボウイルス】
パルボには『腸炎型』と『心筋炎型』の2つの形があります。
一般に発生し飼い主の方が見舞われるパルボは『腸炎型』の方が圧倒的に多い物です。
発病すると、わずかに1~2日で死亡する事の多い恐ろしい病気ですがワクチンの接種により予防できるようになりました。
勿論発見が早く適切な処置ができれば1週間ほどで回復に向かいますが、完治するまでには1ヶ月ほどかかるでしょう。

○症状
個体差はありますが激しい嘔吐があり、24時間以内に頻繁に下痢が始まり、この下痢は白っぽい物から始まり、ドロドロの粘液状の便になり、血液も混じりドロドロのトマトジュースに似た粘り気のある便となっていきます。
特有に臭いがあり魚の腐ったような匂いのする下痢である事が多いです。
激しい嘔吐や下痢・血便・脱水症状などの症状が現れます。
そのため、体力の無い子や腸炎の痛みによってショックを起こす場合もあります。
悪化するとショック状態(血圧の急激な低下や失神など)を起こし、ひどい場合には急死してしまうこともあります。

○原因
イヌパルボウィルスが感染する事で起きるウィルス感染症です。
日本では1980年代の始めに大流行し、その当時は『犬ころり』などと呼ばれていました。
主な感染経路として感染している犬の糞や嘔吐物、それらが触れた食器・タオル・雑巾など、そしてこれらに触れた人間の手足・衣類などですが、このような感染物に犬が直接口や鼻をつけて感染する経口感染です。
イヌパルボウィルスは細胞分裂の激しい組織が住み着きやすいので感染先が腸である事が多いのです。
パルボは2~3ヶ月をすぎたイヌならどの年齢でも感染する可能性があります。
一番多く感染する可能性のあるのは母親からの免疫の切れる10週~12週に集中します。
治療が遅れれば嘔吐や下痢が発生してしまうと1~2日で90%が死亡します。
成犬でも25%が死亡する怖い感染症です。

○診断
通常パルボに感染すると血液中の白血球が減少するのでこの検査だけでも診断できますが、まれに時間が立たないと減少しない場合もあることが最近判ってきています。
確定診断をするのに最近では『パルボキット』という抗原検査キットもでき、動物病院で短時間で簡単に調べる事が可能になりました。
検査室がある動物病院ならこの他にも確定するための検査が行なわれる場合もあります。

○治療
ウィルス感染なので隔離して治療にあたります。
このウィルスに効果のある薬は今のところ発見されておらず、点滴や酸素吸入などで脱水やショック状態の回復に努めます。
インターフェロンの投与も良く行なわれます。
体が弱っているので他の感染症を起こさないように二次予防として抗生剤の投与も行なわれます。
こうして3~4日生存できるとあとは回復に向かい1週間程度で殆ど良くなります。
仔犬の場合は体力的な問題などもあり、しばらく点滴等を続ける必要のある場合もあります。

○予防
仔犬を迎えたら9週目までに一本目の予防注射を行ないます。
その3~4週間後に2度目の予防注射を受け、後は年1回の追加接種を毎年行なっていくのが普通の予防方法です。
(できれば4ヶ月頃に追加接種をすることが望ましいでしょう)

通常は母犬の体の中にいる間に抗体を受け継ぎ、初乳による抗体を貰って育った子犬なら生後70日くらいまで免疫が切れる事は少ない物です。
母犬が予防注射を摂取していなかったり、生後すぐに母親から引き離されて母乳が飲めなかった場合は注意が必要で予防注射の接種を早める場合が必要になることがあります。

パルボウィルスは非常に丈夫なウィルスで1年くらいは生きるといわれています。
そして普通の消毒液ではこのウィルスには効果がなく、煮沸消毒か塩素系ハイターを30倍に薄めて使うと効果があります。
不幸にもこのウィルスに感染した場合は、犬舎やトイレ・糞や嘔吐物で汚染されていると思われるものすべてを完全消毒しなくてはなりません。

犬パルボウイルス感染症は、感染した犬の便や尿・唾液・鼻水・嘔吐物などとの接触や感染した犬が使用した食器、その犬に触った人の手や衣服などから感染します。
パルボウイルスは自然界で半年~1年はそのままの状態で生存できます。
そのため汚染された飼育環境の消毒が不十分の場合には、また別の犬が感染するケースもあります。

犬パルボウイルスに有効な薬剤は残念ながらありません。そのため脱水症状やショック状態をやわらげる支持療法をおこないます。そのほか細菌やウイルスの二次感染から身を守るために抗生物質を投与します。
また、感染していない犬が同居している場合は感染した犬を隔離する必要があります。


○獣医さんで『パルボ』と診断されたときに覚えておくと良いこと。。。
通常『パルボ』に感染しているとわかった場合に病院側はほかの患者と同席させることはまずありません。
万が一パルボの犬が来てしまったら病院は真剣に消毒します。
犬が触れたところだけでなく、飼い主が触ったり洋服が触れたようなところまでもです。
ウイルスは目に見えないからです。。。入院させる場合にも『隔離施設』が整っていなければ入院できないことのほうが多いはずです。

子犬が血便を出したり具合が悪くなると『パルボ』と診断されることが多い気がしますが、本当のパルボなら生存率は限りなく低いでしょうし、だからこそワクチンの必要性を多く語られているのです。
犬のワクチンは感染すると非常に死亡率が高いために作られているからです。
『パルボキット』使用での判断に加え血液検査の白血球の数を調べたうえでの診断は適切だとは思いますが、同居犬がいる場合には、ワクチンの抗体がついているもの以外には『インターフェロン』を打つことで発症を抑えられる可能性が出てきます。
この病気に感染した場合には、家の状況まで獣医さんに相談しないと次々と感染することもあります。
3回のワクチンが入っていないと感染するとも言われています。

たまに『パルボ』ではないのに、『パルボ』だといわれるままに入院させて完治したと思う方もいるようですが、本来『パルボ』は感染して完治すれば『生涯免疫』がつく病気なのです。
ですから本当にパルボだったらもうパルボのワクチンは必要ないわけです。
大事な愛犬のことですから、しっかりと覚えておきたいことです。

【ケンネルコフ】
この感染症は、強い咳が出るのでケンネルコフ(イヌの咳)と呼ばれています。
伝染性で頑固に咳が続く呼吸器の病気です。
ケンネルコフ(伝染性気管支炎)は、咳(空せき)や発熱など人間の風邪と似たような症状が長く続くウイルス性の呼吸器感染症です。
ケンネルコフはワクチン接種をきちんとしている場合でも、環境や体力・抵抗力の衰えによって感染・発症することがあります。
とくに空気が乾燥する冬場は感染しやすいので注意が必要です。

○症状
最初のうちは空咳が続き、食欲や元気はなくなることはまれですが、微熱があり、気温の変化や興奮したり運動したりすると咳がひどくなります。
何かが喉につかえてるような咳をする事もあります。
この程度で収まる場合もありますが、他の感染症との混合感染や二次感染を起こしたりして重症になると、鼻水に膿が混じってきて食欲もなくなり肺炎を併発する事もあります。
仔犬・老犬は免疫を十分に持っていない事が多く、肺炎に移行する場合もあるので注意が必要です。

○原因
数種のウィルス(パラインフルエンザ・イヌアデノウィルス2型・イヌヘルペスウィルス・レオウィルスなど)の感染、マイコプラズマという微生物、気管支敗血症菌などの細菌の単独または混合感染によるものです。
混合感染では死亡率も高くなってきます。
この病気は飛沫感染なので、感染しているイヌの咳やくしゃみによって空気中にばらまかれたウィルスや細菌が直接他のイヌに広がっていきます。

○診断
短く乾いた咳が続く・微熱がある・食欲がなく鼻水が出る等の症状とレントゲンによる胸部の撮影によって判断します。
他に、ウィルスや、細菌、マイコプラズマなどを調べてみます。

○治療
イヌアデノウィルス2型、イヌパラインフルエンザのウィルスには特効薬はありません。
マイコプラズマの場合は有効な抗生剤があるのでこれで治療します。
細菌も効力のある抗生剤を使用します。
他に咳を抑える為の治療も行なわれます。
肺炎に移行しなければ2~3日から数週間で回復します。
ウイルス感染では咳や炎症を抑え、細菌感染では抗生物質を投与する

○予防
ワクチンの接種で予防できます。
的確なワクチン接種と外出する際は慎重な判断を。
ケンネルコフを予防するには子犬の頃からワクチン接種をきちんと行うことが大切です。
ただし、 ワクチンをきちんと接種していても老化などで体力や免疫力が低下すれば感染する可能性もあります。
とくにウイルスが活性化する冬場は注意が必要です。
日頃から愛犬の健康状態をよく観察し、体調が悪い日には外出を控えるようにしましょう。

【伝染性肝炎】
犬伝染性肝炎は、犬アデノウイルス1型というウイルスに感染することで肝臓に炎症が起おこるウイルス感染症です。
発症すると、吐く・熱が出る・下痢をするなどの症状が現れ重症の場合は命に関わることがあります。

○症状
肝臓に炎症が起こり、吐く・熱が出る・下痢をする・お腹を痛がるなどの症状が現れます。
病気の程度は様々で、軽症の場合は軽い発熱や鼻水が出る程度ですが、重症の場合はぼんやりした虚脱状態になり、発症して半日から1日の間に死に至ることがあります。
特に1歳未満の子犬が感染した場合は死亡するケースが多く見られます。
また、他のウイルスと混合感染すれば致死率がより高くなります。
なお回復期にはブルーアイ(角膜が青白く濁ること)が一時的に見られることがあります。

○原因
犬アデノウイルス1型に感染することで発生します。
感染経路は、すでに感染した犬の唾液や尿・便などが直接口に入ったり、それらが付着した食器をなめたりすることなどです。
このウイルスは外部環境での抵抗力が強いため室温でも一定期間は感染性を保ちます。
病気から回復した後も尿と一緒に一定期間排泄されて、ほかの犬への感染源となります。

○治療
犬伝染性肝炎を治療する有効な薬はありません。
そのため肝臓の機能を回復させるための対症療法と、十分なタンパク質・ビタミン・糖を摂取していく食餌療法によって治療を進めます。

○予防
犬伝染性肝炎の予防のためにも、子犬を飼い始めたらすぐに動物病院で健康診断を受け、適切なワクチンの接種時期や回数について相談するようにしましょう。
また、成犬や老犬になってからも年に1度のワクチン接種を行いましょう。

【レプストピラ症】
レプトスピラという細菌の感染により、出血性の黄疸や尿毒症を起こす感染症です。
多くの哺乳類が感染し、勿論人間も感染する人畜共通感染症です。
レプトスピラ菌はスピロヘータと呼ばれる種類の菌です。感染しても明らかな症状を表さないまま自然治癒してしまう不顕性型と、出血型と黄疸型に区別されます。
大部分は不顕型ですが、イヌレプトスピラ菌が感染すると出血型、黄疸出血レプトスピラ菌が感染すると黄疸型になります。
人畜共通感染症なので発病犬・保菌犬の取扱いには十分注意が必要ですし、この病気と確認されると届出が義務付けられています。

○症状
イヌレプトスピラ菌に感染すると腎炎を起こし、出血性の胃腸炎、潰瘍性の口内炎が起こります。
40度くらいの高熱が出て元気がなくなり食欲もなくなります。口の粘膜や目が充血します。消化器の炎症により嘔吐や血便が出ます。
腎臓や泌尿器が冒されると、おしっこが出なくなったり強い臭いの尿が出ます。
末期になると口内炎はひどくなり尿毒症を起こし脱水で死亡するか、回復しても慢性腎炎に移行することが多い物です。
肝臓が冒されると黄疸も起こります。

黄疸出血レプトスピラ菌に感染した場合は前者よりも症状が激しく起こります。突然の高熱に始まり、全く食欲もなくなり、全身が衰弱して体が震え嘔吐も起こります。すぐに尿毒症の状態に陥り発病後2~3日で死亡する物もあります。
1週間以上生存できれば回復する場合もありますが、この菌に感染すると約70%が黄疸を起こします。

○原因
主要な細菌はイヌレプトスピラ菌と、黄疸出血レプトスピラ菌の2種類が主な物です。この菌は保菌動物の尿中に排泄される物で、イヌ・人間・ネズミ・牛・豚などに感染します。特にネズミは感染しても発病する事はまれなため最大の感染媒体であり感染源です。

イヌに感染する場合はレプトスピラ菌を含んだ感染動物の尿を舐めたり、汚染されている土やたまり水に触れる事でも感染してしまいます。口の粘膜や皮膚の傷から感染します。
イヌ同士の場合は相手の匂いをかいだり舐めたりする事でも感染しますので、特に雄がメスよりも感染率が高くなります。

○診断
症状が特殊な為、正確に診断のつく感染症です。尿の中にある菌を確認し、血液の培養などで菌は確認されます。

○治療
この菌を撲滅する為には、抗生物質ペニシリン・スレプトマイシンが有効です。脱水症状の改善なども平行して行なわれます。他の症状にはそれぞれ対処していきます。
症状の現れない感染犬にも菌が尿の中から出なくなるまで抗生物質を投与して行きます。

○予防
ワクチンがあるので定期的に接種しておけば予防できます。レプトスピラワクチンを単体で接種する事も出来るそうです。通常は7種混合の中に入っているのでこれを打つとベターでしょう。
接種したあと、関節など体の痛みを訴える場合もあります。小型犬・仔犬ではショックを起こす場合もあるので慎重に注射します。特に散歩の際に路上の水溜りや他の犬の尿を舐めたり踏んだりしないように気をつけましょう。

【狂犬病】
狂犬病は発症すると致死率ほぼ100%の非常に恐ろしい病気です。
そのため日本では「狂犬病予防法」という法律によって様々な義務が定められています。登録義務、予防注射についてはその中に規定されたものです。
小型犬だろうと室内犬だろうと犬の所有者は、一定の期間内に犬の登録を申請しなければなりません。登録を行うと犬の所有者に対して鑑札が交付されます。
犬の所有者はこの鑑札を犬に着けておかなければなりません。これらを怠った場合は20万円以下の罰金が科せられます。
次に、犬の所有者(又は管理者)は毎年1回狂犬病の予防注射を受けさせなければなりません。
予防注射を受けると所有者に対して注射済票が交付されるので犬に着けておかなければなりません。
これらを怠った場合は同じく20万円以下の罰金が科せられます。これらの義務はお金(罰金)を払えば免除されるという類のものではありません。
老齢のため注射が難しい時は、その態様については獣医師さん等専門家の方にご相談してください。
狂犬病予防接種は法律上飼主に定められた義務です。

動物病院で受ける場合は、獣医師が発行する接種証明書を保健所に提出して注射済票をもらってください。
動物病院での接種をお勧めします。


【フィラリア症(犬糸状虫症)】

フィラリアは代表的な心臓の病気で、長さ20~30cmのソーメン状の寄生虫(犬糸条虫)が蚊を介して、犬の心臓や肺動脈に寄生します。
症状が重くなると呼吸困難を起こし、内臓機能が異常をきたす重大な病気です。

感染した犬の血を、蚊が血と一緒に血液中のフィラリアの子虫(ミクロフィラリア)を吸うと、フィラリアの幼虫が蚊の体内に入ります。

蚊の体内で2週間以上経過して成長し、その蚊が別の犬を吸血したときに刺し傷から感染力のついた幼虫が、再び犬の体内に入り込み最終的に心臓に達し感染が広がっていくのです。

たくさんのフィラリアが血液の流れを邪魔したり、心臓の弁の動きを悪くしたりするために、心臓病の症状があらわれます。

フィラリアは犬特有の病気のように思われますが、タヌキなどのイヌ科動物に加え、猫やフェレット、さらには人にも寄生することがあります。

○症状

感染初期はほとんど無症状のまま進行するので、気づかないうちに病気が進行することもあります。

フィラリアは心臓とその周辺の太い血管のなかに寄生し、しだいにセキがではじめて慢性化するとぜんそくのようにひどくなります。
セキの刺激で血をはくこともあります。

おなかに腹水がたまってパンパンにはることがあり、呼吸困難や食欲不振、運動をいやがり体重が減るなどの症状が出ます。
末期になると心臓が機能不全になり、全身的な循環障害に陥ります。

また、急性のフィラリア症では、突然はげしい呼吸困難となってコーヒーの色の尿がでるなどし、心不全で命をおとすことがあります。

咳をする
息が荒い(呼吸が苦しそう)
元気がない・すぐ疲れる
意識がなくなる
血を吐く
お腹が膨れる

○原因

フィラリアは、そうめん状の白く細長い寄生虫で、蚊を媒介として犬に感染します。
感染は次のような順番で起こります。
蚊がフィラリアに感染している犬を吸血したときにフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が蚊の体内に侵入します。
ミクロフィラリアは蚊の体内で成長し、次にその蚊が未感染の犬を吸血するときにフィラリアが刺し口から犬の体内(皮下)に侵入し寄生します。
犬の体内(皮下)に入ったミクロフィラリアは、2~3ヵ月ほどの間に脱皮をくり返して成長し、血管のなかに侵入します。
静脈をつたって心臓に到着し、感染後半年後には成虫となって右心室や肺動脈に定着するようになります。
③までフィラリア症が進んだ場合予防薬をしっかり飲んでいないと、しだいに成虫の数が増えて肺や心臓の機能障害がひどくなり、肺動脈塞栓症による呼吸困難や心不全などの原因となります。
また、成虫となったフィラリアは犬の血液中で幼虫(ミクロフィラリア)を産むようになり、蚊の吸血によってほかの犬へ感染が広がるようになります。

○治療

血液検査でミクロフィラリアの有無を調べるか、免疫学的にフィラリアの抗原を検出する方法でフィラリア寄生の有無を調べます。
フィラリア症の感染が認められればレントゲン検査などを経て治療方法を決定します。
フィラリア症の治療方法には、内科的療法と外科的療法があります。


内科的療法
薬剤によって体内のフィラリアを駆除する療法です。ただし、症状が重い場合に薬剤を投与して一度に大量の虫を駆除すると、肺動脈が詰まって犬の命にかかわるおそれがあるので慎重に投与する必要があります。
外科的療法 心臓や肺に寄生したフィラリアを外科的手術で一匹ずつ取り出す療法で、急性期のフィラリア症に用います。

蚊の発生する地域では現在でも感染の危険がある病気です。
フィラリア症に感染して、内臓の機能がいったん損なわれたら、治療をしてもなかなか回復しません。治療は、成虫が寄生してセキや腹水などの症状がでているときは、症状をやわらげるための対症療法をおこないますが、心臓などに寄生したフィラリアの殺虫治療は副作用をともなうことが少なくありません。

治療を考えるより、感染予防が第一です。住んでいる地域ではいつから予防が必要か、地元の獣医さんに相談して、確実な予防をしましょう。

虫が侵入しても、体内を移行中に予防薬で駆除することができます。
蚊が出はじめた1ヶ月以内からはじめて、蚊がいなくなって1ヶ月後まで、適正な量の予防薬を飲ませましょう。

○予防
蚊の活動が始まる春先から活動しなくなる秋の終わり頃までの間、月1回の予防薬を定期的に与えることです。
しかし、この方法は正確には感染予防ではなく、寄生したフィラリアを成長前に死滅させる早期駆除です。
そのため予防薬の投与は、蚊がいなくなる時期の1ヵ月後(秋の終わり頃)まで投与を続ける必要があります。
蚊の活動時期は地域によって異なります。
予防期間については動物病院の指示に従うようにしましょう。

蚊はフィラリアを運んできます。
暖かくなって、蚊が発生しやすい時期になったら、フィラリア予防を必ず忘れないようにしましょう。

きちんと予防すれば、感染を防げます。
また、蚊が多い場所にはなるべく犬を近づけないようにしましょう。

【甲状腺機能低下症】
この病気は割とシェルティーに多い病気です。
他にも色んな犬種で多発しています。(ボクサー・ゴールデン・秋田犬・ダックス・・・・などなど)
この病気はオーナーが気がつかなかったり、他の病気と混同されたりして的確にこの診断をされる事は稀でした。
最近は検査ができるところも多くなりなり発見が早くなってきています。年を取った犬の大多数が機能低下症を起こしていると言われています。気になる症状があれば検査をされて調べてみると良いでしょう。

一般的な甲状腺機能の検査では正常範囲と出てしまうことが多々あります。甲状腺ホルモンは平常範囲に出ていても、このホルモンを出す指令を送る甲状腺刺激ホルモンが異常に多い場合は、この病気を疑うべきでしょう。最近はこの特殊な甲状腺刺激ホルモンを計る検査ができるようになりましたので発見が早くなり治療も容易になりました。

治療が遅れると不妊症は治りませんし、何より循環器障害が起きて心筋梗塞や心不全等を起こして死亡する事もあります。

○症状
血液検査でコレステロール値が異常に高い
甲状腺ホルモンの検査でT3値またはT4値が標準値よりも低い
不妊(雄・雌共に・・・)
  雄・・・精子の減少 ・
  雌・・・受胎能力の減少
性周期の乱れ・・・ヒートがこないなど
毛が増えてこない
徐脈
元気が無い ・疲れやすい
寒がる(低体温になるため)
  寝てばかりいる
  毛づやが悪い
太る
  ダイエットをしても効果が見えない
  皮膚のトラブルが多い(かゆみはない)
  皮膚の色が所々黒っぽくなっている
  皮膚がかさつく
  動作が鈍くなる
  食欲が異常に高まる
  便秘になる
  下痢が止まらない
  血便になる事が頻繁にある

特に、いくつか当てはまるようでしたら、精密検査を受けられる事をお勧めします。
この症状は、ホルモンの数値によってその仔にあわせたホルモン剤を投与する事により正常に戻ります。
半年から1年に一度ホルモンの数値を計り適正なホルモン剤の分量を投与していきます。

【慢性腎不全】
慢性腎不全とは腎臓の機能が低下し、毒素(老廃物)をろ過できなくなることがゆっくりと進行するものです。
急性腎不全後に慢性に移行するものもありますが、多くは老齢による機能不全が多いようです。先天的に腎臓自体が奇形であった場合にも慢性腎不全になっている場合があります。

○尿毒症
尿毒症とは腎不全によって有害物質(老廃物)をろ過できないことで体中に毒素が回った状態を言います。

○症状
腎臓は肝臓と同じく無言の臓器といわれるようにその機能は検査数値で異常を表したときにはかなり進行した状態になっています。

第1期(腎予備能減少期) 無症状。
GFR(糸球体濾過値)が正常値から50%減までの減少した時期とされている。
第2期(代償性腎不全期) GFR(糸球体濾過値)が50%~30%に低下し、尿濃縮機能の低下が見られ、軽度の高窒素血症、貧血が起きる。

第3期(腎不全期非代償期)
GFR(糸球体濾過値)が30%~5%に低下し、高窒素血症、腎性貧血が重度となる。また低カルシウム血症、低ナトリウム血症が認められ夜間尿等もおきる。高リン酸血症も起きる。
第4期(尿毒症期・末期腎不全) GFR(糸球体濾過値)が5%以下になり尿毒症の症状が出現。

○症状
臨床症状の顕著なものとして大量の薄い尿を排出するようになります。
食事の好き嫌いが多く食べたり食べなかったりすることも多くなります。
(まったく食欲がなくなることもあります)
水をよく飲むようになります。
(これは尿に水分を取られて脱水を起こすためです)
吐き気が続くこともあります。
(胃液のみを吐く場合もありますし、食事をした後すぐに吐く場合もあります)
食事量が減るためもあるでしょうが体重が減ってきます。
一説にはたんぱく質を好まなくなります。
これは食べると気持ちが悪くなるので、防衛的に避けるのではないかといわれています。
ぐったりしたままやまったく食べない、歩くときにふらつく、寝てばかりいる様になった場合にはかなり進行し尿毒症になっていることも考えられます。


○診断

血液検査でBUN・クレアチニン・リンの値を調べます。
またナトリウムとカリウムの数値も調べます。
数値によってどの段階であるかを診断しますが人のようにGFR(糸球体濾過値)を測ることは余りありません。
必要であれば調べることはできます。


○治療

血液検査で調べた結果の進行度合いにより、輸液・食事療法などを行います。
壊れてしまった腎臓の細胞は復活しません。
つまり残っている機能をどれだけ長持ちさせていくかです。




初期から中期
胃液の分泌が多くなり吐き気や潰瘍等が起きる場合には胃液の分泌を抑える薬を服用させます。また活性炭状の薬で【クレメジン】を内服させます。
この薬は尿毒症物質を吸着させて便とともに排出するためのものです。(中期まではかなり有効)
またリンを吸着させる薬を使うこともあります。
意図的にたんぱく質の制限は行わなくても良い時期です。
皮下点滴も効果があります。

末期
腎不全と尿毒症の場合・・・静脈点滴で、循環血液の量を増やすことで脱水と尿毒症が改善されます。ある程度症状が改善できるようならば中期のときに準じて同様の対処を続けていきます。

腎性貧血になってしまった場合には【エリスロポエチン】というホルモンを補充します。
これは最初のうちは効果がありますが最終的には効かなくなります。
貧血が進みすぎた場合には輸血も行われます。

点滴の効果が現れないときはすでに終期に入っており、人間の場合には人工透析で命をつなぎます。
犬の場合にも人工透析ができるようになりましたがこの治療を望むか望まないかは飼い主の判断に託されます。

腹膜透析という方法もあります。
通常は急性腎不全では効果が高いので選択する場合もありますが、慢性の場合にはほとんど使われません。

腎移植という方法は高度医療のひとつです。
延命にどれほどが可能であるのか良く調べメリットとリスクを検討したうえで選択するべき方法でしょう。
健全な犬の腎臓をひとつもらわなければできない方法です。

○予防
食事管理と健康診断が重要です。
人間の食べている塩分の高いものや加工食品などを与えないことです。
また仔犬・老犬ともに冷えることで体に負担が生じ発病することもあるようなので、寒い時期に冷やさないようにすることが大切です。
10歳を過ぎたら排泄のときによく観察し少しでもおかしく感じたら血液検査だけでもするほうがいいでしょう。

◆腸内寄生虫による病気と予防
回虫症・鉤虫症・便虫症・条虫症・コクシジウム症はいずれも腸内寄生虫による病気です。

○症状
食欲不振
下痢
発育不足等
多数の虫が寄生すると痙攣などの神経症状をあらわしたり、貧血になったり、出血性の下痢で衰弱し死に至ることもあります。

○治療
寄生虫によって投与する薬が違いますので獣医師にまず診てもらうことが大切です。

◆犬の皮膚の病気
犬は飼育環境が悪いと皮膚疾患にかかりやすいです。
ノミやダニなどの寄生虫によるアレルギー性のものや、ハウスダスト・食べ物・花粉などのアレルギー・陰部・内股などの皮膚のただれなど、その種類は様々ですが、まずは毎日のブラッシングと定期的なシャンプーをちゃんと行ってあげましょう。

皮膚が臭い 皮膚炎・脂漏症・膿皮症・手入れの怠り
身体を痒がる カイセン症・ツメダニ症・ノミアレルギー・アレルギー性皮膚炎・膿皮症
皮膚が赤い 膿皮症・アレルギー・低温火傷
異常な抜け毛 ホルモン異常・栄養不良・ストレス・膿皮症・真菌症・毛包虫症
異常なフケ カイセン症・真菌症・栄養不良・不適切な手入れ・シャンプー

【アトピー性皮膚炎】
犬のアトピー性皮膚炎は、花粉やほこり・ダニなどのアレルゲンを吸い込むことで皮膚に炎症が起こる病気です。
激しいかゆみをともない二次的な皮膚疾患も引き起こす場合があります。
犬の代表的なアレルギー性皮膚炎のひとつです。

○症状
アトピー性皮膚炎になると、顔や手足などに激しいかゆみが起こり犬は体をしきりにかいたり・なめたりします。
慢性化すると皮膚があれて湿疹がみられるようになり、膿皮症や脂漏性皮膚炎などの二次的な皮膚疾患を招きます。
さらに、外耳炎・結膜炎などの合併症を引き起こす場合もあります。
アトピー性皮膚炎のほかに犬のアレルギー性皮膚炎の代表的なものとしてノミアレルギー性皮膚炎があります。
ノミアレルギー性皮膚炎では、背中から腰・尾のつけ根にかけて、脱毛や赤い発疹(ブツブツ)が見られます。

○原因
空気中に漂う花粉やほこり・ダニ・真菌などのアレルゲンを吸い込み、それらに体内の免疫が過剰にはたらくことが原因で起こります。
遺伝的にアレルギーの症状を起こしやすい体質の犬が発症します。
また、若年齢から発症するケースが多いといわれています。

○治療方法
アトピー性皮膚炎の治療は、炎症やかゆみを抑えるための薬物療法が基本となります。
同時に原因となっているアレルゲンとの接触を回避することも大切です。
こまめな掃除、シャンプーなどでアレルゲンの除去を日頃から心がけましょう。

○予防方法
アトピー性皮膚炎を確実に予防するのは困難です。
室内環境を清潔に保ち、アレルゲンと考えられるものになるべく愛犬を接触させないようにすることが大切です。
皮膚炎などの症状がみられる場合には動物病院で詳しく検査を受けましょう。

≪「アトピー性皮膚炎」にかかりやすい犬種≫

ウェスティ(ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア)
ゴールデン・レトリーバー
シーズー
シェルティ(シェットランド・シープ・ドッグ)
ラブラドール・レトリーバー
パグ
ビーグル
ミニチュア・シュナウザー
アイリッシュ・セッター
イングリッシュ・コッカー・スパニエル
アカラス症(ニキビダニ症・毛包虫症)

アカラス症(ニキビダニ症・毛包虫症)は、アカラス(イヌニキビダニ・毛包虫)という寄生虫によって引き起こされる病気です。
発症すると体のいたるところに脱毛が起こります。

○症状
顔から首・肩や四肢の脱毛・・・悪化すれば皮膚に化膿や出血も
初期はかゆみが軽いものの脱毛が口や目のまわりから首へと広がり、ひどくなれば脱毛が四肢や胴など全身に広がります。
さらに皮膚炎が悪化すれば膿皮症などの細菌感染によって全身の皮膚に化膿や出血などが起こり、最悪のケースでは命を落とすこともあります。
ただし、脱毛が局所的なアカラス症では自然に治ることもあるようです。

毛が抜ける
皮膚があれる
かゆがる

○原因
原因不明。

アカラス症は、イヌニキビダニ(毛包虫)の大量寄生によって発症します。
主に生後1年未満の子犬にみられますが、成犬・老犬にもみられます。
ただし、アカラスに寄生された場合でも、すべての犬がアカラス症になるとは限りません。
アカラス症の原因は遺伝的なもの・自己免疫力や抵抗力の低下・アトピー性皮膚炎・甲状腺機能低下症・糖尿病などの基礎疾患が関係していると考えられています。

○治療方法
駆除薬や薬用シャンプー、薬浴によってアカラスの駆除を。
アカラス症を治療するにはダニ駆除薬を投与してニキビダニの駆除をおこないます。
また、膿皮症などの細菌感染を併発している場合には抗生物質を投与します。

○予防方法
子犬の頃からの健康管理と早期発見・早期治療が大切です。アカラス症を予防するためには、子犬の頃から健康的・衛生的に飼育するよう努めることが大切です。
また、早期発見・早期治療が重要です。
アカラス症と思われる症状が見られる場合には、すぐに動物病院で診察を受けましょう。
アカラスの完全な駆除は難しく、治療は長期に及ぶケースが少なくありません。
症状が軽くなっても治療をやめずに、根気よく続けることが大切です。

≪「アカラス症(ニキビダニ症、毛包虫症)」にかかりやすい犬種≫

コリー
パグ

◆犬のその他全身の病気
犬の様子は飼い主がしっかりチェックしてあげてください。
嘔吐などのわかりやすい症状だけでなく、元気がない、咳をするなどの症状にも犬からのSOSのサインが含まれています。
これらの症状は発熱や胃腸障害・伝染疾患などによるものがほとんどですが、中には心臓の疾患など重大な病気につながるものもあります。

一時的なものであればまだしも慢性的に続くようであれば必ず獣医に相談しましょう。
また、歩き方がおかしかったり触ると痛がるようであれば股関節などに異常がある可能性が高いです。

いずれにしても食事の管理が不適切だったり、子犬のうちから激しい運動をさせたりするのは避け、自分から痛い・つらいと言えない犬のために異常をすぐにキャッチしてあげられるように気をつけるようにしましょう。

元気がない 発熱・感染症・熱射病・低体温・痛み・内臓疾患・栄養不良・貧血
嘔吐する 胃腸障害・過食・乗り物酔い・アレルギー
咳をする 呼吸器感染症・気管支炎・アレルギー・心臓疾患・フィラリア症・肺水腫
苦しそうに呼吸をする 発熱・感染症・呼吸器疾患・心疾患・フィラリア症・貧血
体重が急に減る 胃腸障害・不適切な食事管理
お腹だけ膨れる 腹水・腫瘍・心疾患・肝疾患・過食・胃捻転・鼓腸症・回虫症・子宮蓄膿症
歩き方がおかしい・触れると痛がる 外傷・股関節形成不全・膝蓋骨脱臼・椎間板ヘルニア・レッグペルテス・関節炎

【目の病気】
犬の目やにが多かったり、涙が溢れていたりするのは犬が目の病気になっている可能性が高いです。
目の周り被毛の色が変わっているのも目に疾患があることが原因です。
速やかに獣医に診てもらうようにしましょう。

シーズーやパグ・ペキニーズなどの目が大きく飛び出している犬種は眼球が傷つきやすく、角膜炎などの眼疾患になりやすいので注意しましょう。
またすべての犬において生まれつき視力が弱かったり失明していることもあるので、ボールを投げたり懐中電灯の光を追わせるなどしてチェックします。

目やにが多い 結膜炎・角膜炎・眼瞼炎・アレルギー・内臓疾患・寄生虫
涙が溢れる 涙管狭窄・異物混入・煙などの刺激・瞼の外反・瞼の内反・逆さまつ毛
目の色の異常・ 眼球が白っぽく濁る 角膜炎・白内障
結膜が黄色がかる 肝臓疾患
結膜が赤味がかる 結膜炎・アレルギー
目を気にする 結膜炎・角膜炎・緑内障・異物混入・アレルギー

【鼻の病気】
犬は風邪をひかないといいます。
確かに呼吸器が人間より丈夫なので、ひきにくいですが、ひくこともあります。
鼻水が垂れていても舌で舐めてしまうので気づきにくいですが、粘り気のある膿のような鼻水が出ていたらジステンパーという伝染疾患の可能性があるので注意しましょう。

大きな音を立てて急激に空気を吸い込むような逆くしゃみという発作を起こすことがあります。
詳しい原因はわかっていませんが、もし頻繁に起こるようであれば獣医の検診を受けてもらうといいでしょう。

また犬も人と同じように鼻血を出すことがありますが、ガーゼやコットンを鼻につめてしまうと取れなくなってしまうことがあるので絶対にやめましょう。
抱っこして安静にしておけばすぐに止まるものですが、もし止まらないようでしたら単なる鼻血ではなく腫瘍などの可能性もあるので、獣医に相談しましょう。

鼻水が出る 風邪・鼻炎・副鼻腔炎・異物混入・歯周病・口蓋裂・腫瘍
粘り気のある膿性の鼻水 ジステンパーなど
鼻が乾く 単なる乾燥が原因の場合も
くしゃみが出る 鼻炎・副鼻腔炎・アレルギー・外的刺激・口蓋裂
鼻血が出る 鼻炎・異物混入・血管断裂・歯周病・口腔内疾患・腫瘍
鼻が鳴る 蓄膿症・腫瘍

※シーズーやパグなどの短吻種では正常な場合も・・・


【耳の病気】
犬の耳が炎症を起こしていると臭いが発生することがあります。
臭いなと思ったらまず耳を疑ってみてください。
子犬を飼い始めた時点で外耳炎になっていることも多く、特にシーズーやプードルなどの耳が大きく垂れている犬種は外耳炎になりやすいので早い段階で一度検診を受けることをおすすめします。

耳の手入れは、臭ったり、耳アカが出たりした時に必要に応じて行います。
ただ、こだわりすぎて綿棒で奥まで差し込んだり、強く拭いたりすると、皮膚を傷つけることになり逆効果になります。

耳が臭い・耳アカが出る 外耳炎
耳が腫れる 耳血腫
耳の毛が抜ける 遺伝性・真菌症・カイセン症

【口の病気】
犬は、唾液の性質やphなどが人間とは違うため虫歯になることはほとんどありません。
ただその代わりに歯周病や歯肉炎に非常になりやすくなっています。
これらを予防するには、やはり普段の歯磨きが大切です。

歯磨きを嫌がらないように徐々に慣らしていき、ごほうびを与えるなどして楽しく歯磨きができるようにしつけていきましょう。

口が臭い 歯周病・歯肉炎・乳歯遺残・口内炎・舌炎
口が開いたまま 異物混入・骨折・脱臼・神経麻痺

舌の色が異常
赤…内出血・充血
白…貧血
紫…酸素不足・呼吸器疾患
よだれが止まらない 中毒症状・歯周病・口腔内外傷・口内炎・舌炎・身体の痛み

【肛門の病気】
子犬は肛門のまわりに糞がついていることがあります。
下痢などの時によくありますが放っておくと皮膚炎などの原因になるので、いつも清潔を保つようにしましょう。

犬の肛門のすぐ奥の4時と8時の方向に分泌液が入っている肛門嚢があります。
中型犬や大型犬の場合、排便の時に分泌液が少しずつ排出されますが、小型犬の場合は分泌液がうまく出ずにたまっていくことがあります。
その場合、肛門嚢炎の原因になるので病院で分泌液を絞ってもらうか、やり方を教わって自宅で行う必要があります。

犬が肛門を地面にこすりつけるような動作をした時は、肛門嚢炎や皮膚炎などの炎症を起こしている可能性があります。
また、瓜実条虫という寄生虫がノミをから伝染して腸にすみつくことがあり、その場合も同様の動作をします。
肛門から寄生虫が出ている場合もあるので、もし見つけたらすみやかに獣医の検診を受けましょう。

肛門の周りが汚れている 下痢・瓜実条虫の寄生・皮膚炎
肛門が腫れている 肛門嚢炎・肛門周囲腺炎
肛門を地面にこすりつける 肛門嚢炎・肛門周囲腺炎・皮膚炎
粘膜が出ている 脱肛・直腸脱

【排泄に関する病気】
犬の下痢は、食事の与えすぎや乳製品・脂肪分の多い食事・ストレスによるものなど様々な原因が考えられます。
食事内容に問題がなく数日で治るようであれば問題ありませんが、元気もなく、食欲もないようでしたら獣医に相談しましょう。

カルシウムのとりすぎによって便秘になることもあります。
食事内容を改善してそれでも便秘が治らないようであれば獣医の検診を受けましょう。
また便に虫が混じっていることがあります。
これは瓜実条虫・回虫といった寄生虫なので病院に行って薬をもらいましょう。

尿は回数や色をチェックするようにしましょう。
ペットシーツを取り替える時に色がおかしければ感染症や膀胱炎の可能性があります。
また回数があまりに頻繁の場合も要注意です。

尿がまったく出ないという症状が稀に見られますが、これは尿閉といって尿路が塞がれているか、乏尿といって腎臓に障害ができ尿が作られていない病気の可能性があります。
これは命に関わる重大な病気なので症状が出たらすぐに獣医に診せるようにしましょう。

下痢 食事の与えすぎ・乳製品・脂肪分の多い食事・伝染疾患・寄生虫・中毒・アレルギー・ストレス
便秘 カリシウムの多い食事・肛門嚢炎・ヘルニア

尿の色が異常
赤い…感染症・結石・タマネギ中毒・急性フィラリア症・膀胱炎
黄色…肝臓疾患
濁っている…膀胱炎・尿道炎・前立腺炎
尿が出ない 尿閉・乏尿

◆犬の発情出血と避妊

【発情出血】
メス犬は生後6~12ヶ月あたりで最初の発情期を迎えます。大型犬など12~24ヶ月あたりに来る場合もあります。
発情期が近くなると排尿の回数が増え、陰部が腫れてきて2~3週間の間、出血します。人間の生理とは違い出血のあとに排卵があるので、出血から2週間前後が最も子供ができやすい時期になります。

最初の発情出血は不安定で一度出血が止まってもまたすぐに出血することもあります。あまり出血期間が長いようであれば獣医に相談しましょう。発情出血は4~6ヶ月程度の周期で訪れます。

犬の偽妊娠発情出血のあとに本当は妊娠していないのに妊娠しているように錯覚する偽妊娠、いわゆる想像妊娠をすることが多くあります。お腹が膨らんできたり、乳腺が張ったり、おもちゃなどを子供に見立てて守ろうとします。
これはホルモンの分泌によって起こるもので、たいていの場合は自然に解消されますが、発情出血のたびに起こるようであれば避妊手術を考えたほうがいいでしょう。

【犬の避妊手術】
犬に子供を産ませたい、避妊手術を受けさせるのはかわいそうだと思う人も多いと思います。
しかし、犬は複数の子犬を産みます。
そのすべての子犬たちの飼い主を見つけることができるでしょうか。
飼い主に渡すまで、すべての子犬をしつけたり育てたりしていくことができるでしょうか。

純血種の場合たいていの犬種には遺伝的な疾患があり、場合によっては奇形の子犬が生まれてくることもあります。
その子犬たちを最後まで責任を持って介護していく覚悟はあるでしょうか。母犬が健康でない場合は、母犬の身体にかなりの負担をかけることにもなります。
また、メス犬の多くは中高齢になると子宮蓄膿症や乳腺症など場合によっては命に関わる重大な病気になります。これらの病気を未然に防ぐためには避妊手術を行うことが一番です。

これらすべてについて覚悟があるのであれば避妊手術をしないというのもいいでしょう。ただ、無差別に妊娠させるのは良くありません。
メス犬が発情出血をすると、そのにおいにつられてオス犬が集まってきます。この時期はオス犬とのむやみな接触は避けましょう。
また、最初の発情出血の時期は、まだ身体が充分に成長しておらず、この時期の妊娠出産は人間と同じで危険です。
できるだけ3回目以降の発情出血の際に交配させるようにしましょう。

またオス犬に関しても中高齢になると前立腺肥大や肛門周囲腺腫などの病気になることも多く、犬の健康を第一に考えるのであれば去勢手術を受けさせる必要があります

【生殖器の病気】
犬は生後6~12ヶ月あたりで最初の発情期になります。大型犬の場合は12~24ヶ月と遅くなることが多いです。
メス犬は発情期になると発情出血があり交配が可能になります。この時期にはオス犬との接触を避けた方がいいでしょう。また精神的に不安定になる犬もいます。

子宮蓄膿症などの病気は場合によっては死に至るほどの重大な病気です。これらの病気を予防するためには不妊手術を受けるのが一番です。
かわいそうに思うかもしれませんが、子犬を産ませることが目的でなければ犬の健康のために不妊手術を受けることをおすすめします。

また発情期から2ヵ月後ぐらいの時期に偽妊娠、いわゆる想像妊娠をするメス犬が多くいます。ホルモンの関係で起こりますが、お腹が大きくなったり、乳汁が出たり、おもちゃなどを子供として守ろうとしたりします。
これらのほとんどが自然に治りますが、あまり繰り返すようであれば不妊手術をした方がいいでしょう。

陰部を舐める 発情出血(問題ありません)・おりもの・炎症
おりものがある 子宮内膜炎・子宮蓄膿症・膣炎・腫瘍
出血がある 発情出血(問題ありません)・子宮蓄膿症・膣炎・膀胱炎・腫瘍
粘膜のようなものが出ている 子宮脱・膣脱・腫瘍

Wanの遊び・散歩

【散歩の大切な役割】

☆散歩の目的

①社会性を身につける
好奇心旺盛で順応性の高い子犬の時期に、色々な音や他の犬、いろいろな人と接する機会を増やして社会性をはぐくみましょう。

②ストレスを発散させる
散歩は運動欲求を満足させストレスを発散するとともに、外の刺激を受けることで脳が活性化して気分転換にもなります。

③運動のため
エネルギーがあり余る子犬にとって運動は不可欠です。
ただし、歩くだけではなく途中の公園などで運動をしましょう。
(運動量は犬種や健康状態により大きく違うので注意します)

④飼い主の健康のため
犬と心を通わせコミュニュケーションをとりながらの散歩は、飼い主の健康維持、心身をリフレッシュさせる効果があります。

散歩のほかにもこんな運動をしましょう

①一緒に走る
いつもゆっくり歩くだけでは、なかなかエネルギーは発散できません。
走りを入れるなど変化をつけましょう。

②ボール投げ
犬は本能的に動くものに興味を示します。ボール投げの遊びなどは、運動能力を満足させるすぐれた自由運動です。

③室内で遊ぶ
飼い主と遊ぶ時間は、楽しく信頼関係を築く時間です。
おもちゃなどで一緒に遊んで犬の心をしっかりつかみましょう。 

< 飼い主の守りたいマナー>
①ノーリードはダメ
どんなにしつけられている犬でも、許可されている場所以外ではノーリードは禁止です。

②トイレはなるべく自宅ですます
玄関先や道で排泄させることは衛生上好ましくありません。
できれば自宅ですませてから外に出たいものです。

③勝手に人に飛びつかせない
子犬は好奇心が旺盛で喜びの表現もストレートです。
お年寄りや子供に飛びつくと危険です。
勝手に飛びつかせないように、リードは短く持って歩きましょう。

④他の犬に近づけない
他の犬がきらいな犬もいます。
相手の許可をもらうのがマナーです。
犬も相性があり気が合わないこともあります、気をつけましょう。

⑤他の犬を勝手にさわらない
いきなり他の犬に近づいてさわる行為はNGです。
怖がりの犬もいますので飼い主の許可を得てからにしましょう。

【散歩の基本ルール】

①散歩に行く時間は一定にしない
習慣性のある動物なので、散歩の時間を決めると要求することもあります。
飼い主の都合で出かけ、催促したら無視して、静かになったら出かけましょう。

②散歩のコースは一定にしない
コースを一定にすると、縄張り意識を持ちどんどん先に行くようになります。
飼い主がコースを決め、できるだけ人や音の多い所を選びます。

③散歩は食前、または食後30分~1時間してから
食後すぐの運動は体に負担がかかります。
散歩の前にトイレはすませて
散歩は毎日行かなくてもOK
飼い主の都合や病気、天候によって散歩に行けないときがあります。
たまには家で一緒に遊びましょう。

④散歩に出るまでに首輪・リードに慣らしておきましょう
食事中に首にリボンを巻き、慣らしていく
子犬の首にリボンを巻いて、食事を与える。
食べ終わったらはずして、首周りの感触に慣らしていきます。
普段からリードをつけて慣らす
首輪に慣れたら、リードをつけて食事をさせます。
それ以外のときもリードをつけて一緒に遊ぶなどして慣らしておきましょう。 

【首輪・リードの選び方】

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【散歩に持って行くとよいもの】
短時間の場合=ティッシュ、ビニール袋・おやつ
長時間の場合=飲み水・水を入れる容器

【ドックランを満喫するためのマナー&ルール】 

???ドックランってなんだろう???

ドックランってどんなところ?
  リードをはずして遊ばせられる施設
  フェンスで囲まれた敷地内で、リードをはずして自由に遊ばせられる場所。
  ほかの犬と交流させたり、思いっきり走って運動させられます。

  ※ただしこんな犬は行くのを控えて

骨格形成がまだされていない子犬
発情中のメス犬
ほかの犬が苦手な犬

【ドックランに行く前の準備】
利用するドックランのルールを事前にチェックしましょう。

ドックランで楽しく遊ぶためには、飼い主さんひとりひとりが利用ルールを守らないといけません。ドックランによって利用ルールが違いますから、前もって調べましょう。

①ワクチン接種、ノミ、ダニ、フィラリア対策は万全に。狂犬病と混合ワクチン接種は飼い主さんの義務です。

②ノミ、ダニ、フィラリアの虫対策も駆除剤で万全に。

③当日は愛犬が元気かどうかよく見ましょう。

④当日愛犬の体調が悪そうな場合は日をあらためましょう。

⑤飼い主さんも具合が悪いときは控えましょう。

⑥タオルと水は多めに持っていくと便利です。タオルは遊んだあと体を拭く大きめのものと、足を拭く小さめの2種類あると便利です。
水は飲み水だけでなく、排泄物の処理にも使うので、なるべく多く持って生きたいものです。

【ドックランの入り方】
①入る前に排泄をすませて(入る前にすませるのがマナー)
②入る前に、外からドックラン内の様子を確認しましょう。
③入っても大丈夫か、どんな犬がいるのかチェックしておきましょう。
④入るときは慎重に入りましょう。
⑤中の犬が逃げないよう外ドアを完全に閉めてから内ドアを開けるようにしましょう。
⑥入った直後は遊ばせる前に、まずはその場に慣れさせて。
⑦リードを短く持って、他の犬に近づかないでグルッと歩いてみましょう。
⑧興奮しないで落ち着いて歩けたら、次のステップへすすめて。

※ドックランでは、ロングリード、伸縮リードは危険、使用は控えて。
しばらくして、飛びかかったり、吠えたりしないで仲よくできたらリードをはずしてOK。
ほかの犬に近づいたとき、体の側面を見せたり、お尻の匂いをかぐのは「仲よくしよう」というサインです。

※仲よく出来なかったら、ほかの犬からいったん離して、もう一度慣れさせてから。

※リードとともに首輪もはずしてしまうと、いざというときとっさに犬をつかまえられません。
 首輪ごとはずさないでください。

【ドックランの遊ばせ方】
リードをはずしたら、常に愛犬から目を離さないようにしましょう。
遊ばせている間は、疲れすぎないように、10分置きを目安に飼い主さんのもとへ呼び戻して、疲労感をチェックしてください。
飼い主さんのところに戻るクセもつくので、「帰るとき犬がつかまらない!」なんてことをさけられます。
犬が遊ばないときは、飼い主さんが遊びに誘って犬の気分を盛り上げましょう。
愛犬の名前を呼びながら飼い主さんが動き回ると、犬もうれしそうに反応するはずです。
休憩の合間に水分補給をさせたら、しばらく休ませましょう。
急に走って遊ばせると、胃がねじれる「胃捻転」を起こすこともあります。

【ドックランからの帰り方】
帰るタイミングは、犬がクタクタになる前に切り上げて、疲れが蓄積されない程度にとどめて下さい。
まだ愛犬が遊びたがっていても・・・疲労度70%くらいが帰るタイミングです。
家に帰る前に、全身を拭きながら被毛についた汚れをさっと落として、ケガをしていないかチェックしましょう。


☆全国のドッグラン情報☆
日本全国のドックラン【ドックラン都道府県一覧表】


ワンココ特集【ドックラン】

【ドックカフェに行くときのマナー】
犬と一緒にドックカフェへ、基本のしつけができていれば、それほど難しいことではありません。
でも、カフェは公共の場所。マナーはしっかり守りましょう。

やすめをマスターしておきましょう。
お店の中では犬は飼い主のそばでおとなしくしているのがマナーです。
「飼い主の足元にフセ」が基本です。
通路や混雑しているエリアは避けましょう。できれば奥の片隅のスペースに入りましょう。
リードは足の裏、またはお尻の下で固定します。 混雑しているときは椅子の下に入れる。
一人で遊んでいられるように、コングなど「かむもの」を用意しましょう。

カフェでのタブー

・排泄やマーキング
・やたらと吠える
・テーブルに足をかける
・椅子に乗せる
・リードをはずして自由にさせる
・ほかの犬のところへ勝手にいかせる
・人の食事をあげる、お皿をなめさせる
・他の人のテーブルに近づける

  

Wanのとおでかけ